Wixのプレミアムプランが値上がりした——そんな通知を受け取って、驚いた方は多いはずです。2017年から2026年にかけて、Wixの料金はプラン最安値で約+50%以上の値上がりが続いており、ドメイン更新費用も同様に上昇しています。
この記事では、Wixがいつ・いくら値上がりしたかを年表形式で整理したうえで、値上げの背景にある理由、2026年時点の最新料金一覧、そして値上げへの具体的な対処法(継続・ダウングレード・他社移行)を解説します。
Wix料金の値上げ推移(2017〜2026年)
Wixは2017年のサービス開始初期から現在まで、複数回の料金改定を行っています。値上げ幅は累計で大きく、毎年の更新時に「また上がった」と感じているユーザーが多いのが現状です。
プレミアムプランの値上げ履歴
以下は、Wixの最安有料プランの料金推移です。プラン名称は改定のたびに変更されていますが、「個人・小規模サイト向け最安プラン」の料金変遷として比較しています。
| 年 | プラン名 | 年額料金(税抜) | 月換算 | 2017年比 |
|---|---|---|---|---|
| 2017年 | コンボプラン | 10,092円 | 約841円 | 基準 |
| 2022年 | ベーシックプラン | 10,800円 | 約900円 | +7% |
| 2025年 | パーソナルプラン | 15,600円(税込17,160円) | 約1,300円 | +55% |
2022年までは緩やかな値上がりでしたが、2022〜2025年の間に約+44%という大幅な値上げが実施されました。2025年5月には一部ユーザーから「年額19,800円のプランが30,360円(+53%)に改定された」という報告も寄せられており、上位プランほど値上げ幅が大きい傾向があります。
注意:Wixの料金は契約時期・プロモーションにより異なる場合があります。上記は参考値です。正確な料金はWix公式サイトでご確認ください。
ドメイン更新費用の値上げ履歴
プラン料金だけでなく、ドメインの更新費用も値上がりしています。1年目はプレミアムプランに.comドメインが無料で付いてきますが、2年目以降は別途更新費用が発生します。
| 年 | ドメイン更新費(.com・税抜) | 変化 |
|---|---|---|
| 2017年 | 約3,000円/年 | 基準 |
| 2024年 | 約4,073円/年 | +36% |
| 2025年 | 約4,356円/年 | +45% |
| 2026年(現在) | .com: 約2,600〜5,600円/年(ドメイン種類による) | — |
プランとドメイン更新費を合計した「実質的な年間コスト」は、2017年当時と比べて大きく増加しています。月払いで利用している場合はさらに割高になるため注意が必要です。
Wixが値上げを続ける理由
Wix社は値上げの理由を公式には詳細説明していませんが、SaaS業界全体の動向やコスト構造の変化から、主に3つの要因が考えられます。
円安・インフラコスト上昇の影響
Wixはイスラエルに本社を置く海外企業であり、サービスのインフラはAWS(Amazon Web Services)等の米国クラウドプラットフォームで運営されています。そのため、円安が進むほど、日本向けサービスの提供コストが円建てで増加します。
クラウドインフラ費用は世界的に上昇傾向にあり、特にAI機能の提供に伴う計算リソース需要の増大が、SaaS全体のコスト増に直結しています。開発・サポート人件費の上昇も加わり、コスト増を料金転嫁せざるを得ない状況が続いています。
SaaS業界全体での料金見直しの流れ
Wixの値上げはWix単独の問題ではなく、SaaS業界全体の共通した動きです。調査によると、2023年のSaaSインフレ率は8.7%で、SaaSベンダーの4分の3以上が同年に料金を引き上げています。
| サービス | 値上げ内容 | 値上げ率 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 | 2020年4月 2,180円 → 2024年4月 3,298円 | +51%(4年間) |
| Salesforce | 2023年+9%、2025年+6%の値上げ | 累計約15% |
| Wix(参考) | 2017年比 最安プランで約+55% | +55%(9年間) |
主要SaaSの値上げ幅を並べると、Wixの値上げが突出して大きいわけではないことがわかります。とはいえ、ホームページ制作ツールとしてのユースケース(ビジネス収益直結ではないケースも多い)を考えると、ユーザーへの影響は大きいといえます。
機能拡充・サポート強化
Wixは近年、機能の大幅な拡充を続けています。制作プロ向けの「Wix Studio」、AI搭載の新エディタ「Wix Harmony」、ECや予約機能の強化など、プラットフォームとしての価値は確実に向上しています。
これらの開発コストや、年中無休のサポート体制維持費も料金に反映されている面があります。ただし、機能の豊富さを必要としないユーザーにとっては、「使わない機能のために高い料金を払っている」という状況になりやすいのも事実です。
【2026年最新】Wixの現在の料金プラン一覧
2026年時点のWix有料プランを整理します。Wixには「Wixエディタ(WixHarmony含む)」と「Wix Studio」の2つの料金体系があり、用途によって選択する体系が異なります。
Wixエディタ有料プラン(パーソナル〜ビジネスプライム)
個人・中小企業・一般的なWebサイト制作に使う「Wixエディタ」の有料プランです。
| プラン | 月額(年払い) | ストレージ | EC・決済機能 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| パーソナル | 1,300円 | 2GB | × | 個人サイト・ポートフォリオ |
| スモールビジネス | 2,300円 | 50GB | ○ | 小規模ECサイト・予約受付 |
| ビジネス | 2,700円 | 100GB | ○ | 本格的な事業サイト・集客目的 |
| ビジネスプライム | 13,500円 | 無制限 | ○ | 大規模EC・高アクセスサイト |
※上記は年払い選択時の月額換算。月払いは年払いより割高になります。決済機能(Wixストア・予約・サービス販売)を使う場合は、スモールビジネス以上のプランが必要です。
Wix Studioプラン
制作会社・チームによる複数案件の管理・共同編集に特化した「Wix Studio」の料金体系です。一般ユーザーの個人サイト制作向けではなく、Webプロフェッショナル向けのサービスです。
| プラン | 月額(年払い・目安) | EC・決済 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ベーシック | 約1,400円 | × | Studio入門・少数案件管理 |
| スタンダード | 約2,100円 | ○ | 実務・EC対応の基本プラン |
| プラス | 約2,500円 | ○ | 複数案件・継続的な制作体制向け |
| エリート | 約12,000円 | ○ | 大規模案件・高スペック要件 |
| エンタープライズ | 個別見積 | ○ | 大企業向け・カスタム対応 |
月払いと年払いの差額
Wixは月払いと年払いで料金が大きく異なります。年払いに切り替えるだけで、コストを大幅に削減できます。
節約のポイント:月払いから年払いに切り替えるだけで、年間数千〜1万円以上の節約になるケースがあります。すでにWixを使い続けるつもりなら、まず年払いへの変更を検討しましょう。Wix管理画面の「プレミアムプラン」→「プランを管理」から変更できます。
Wixドメイン・メール料金の値上げにも注意
プラン料金の値上げに加えて、ドメイン更新費用も見落とせません。トータルコストを把握するうえで重要なポイントをまとめます。
- 1年目:プレミアムプラン加入者は.comドメインを1つ無料で取得できる
- 2年目以降:ドメイン種類に応じた更新費用が毎年発生する(.comで平均約2,600円〜)
- 値上がり実績:2017年の約3,000円/年から2025年に4,356円/年へ(約+45%)
年間の実質コスト例:ビジネスプラン(2,700円×12ヶ月)+ドメイン更新(4,000円)=年間約36,400円。2017年の同等構成(約10,092+3,000=約13,092円)と比べると、年間2万円以上のコスト増になっている計算です。
また、Wixのメール機能(Google Workspace連携)を使っている場合は、そちらの料金も別途発生します。サイト運営にかかる総コストをあらためて見直してみることをおすすめします。
Wix値上げへの3つの対処法
Wixの値上げに対して、取れる選択肢は大きく3つです。それぞれのメリット・デメリットと、どんな人に向いているかを整理します。
Wixに慣れていてサイトを作り込んでいる場合は、移行コストのほうが大きいことが多いです。まず「月払い→年払い」への切り替えを行い、コストを抑えましょう。プランの見直し(不要な上位プランからのダウングレード)も合わせて検討してください。
EC機能・予約機能を使っていないなら、ビジネスプランからパーソナルプランへのダウングレードで月額を約半分以下に抑えられます。Wix管理画面から手続き可能で、次の更新タイミングで切り替わります。ただし、ダウングレード後は一部機能が利用不可になる点に注意してください。
コスト削減が最優先であれば、STUDIO(月590円〜)やWordPress.com(月500円〜)などへの移行を検討する価値があります。ただし、Wixからの移行はコンテンツの手動移行が必要なため、移行作業のコスト(時間・場合によっては費用)も考慮してください。
どの選択が正解かは、あなたのサイトの目的・現在の利用状況・コスト許容度によって変わります。以下の判断目安を参考にしてください。
- Wixのデザインエディタに慣れている
- ECや予約機能を積極的に使っている
- 移行の手間をかけたくない
- サイトのデザインを大きく変えたくない
- コンテンツ量が多く移行が大変
- ほとんどの機能を使いこなせていない
- コスト削減が最優先の課題
- サイト更新頻度が低く、シンプルで良い
- デザインの自由度をさらに高めたい
- サイトをゼロから作り直すつもりがある
他社サービスとのプラン料金比較(WordPress・STUDIO・Squarespace)
Wixを代替するホームページ作成サービスの2026年時点での料金を比較します。移行先の検討や現在のコストの相対的な位置付けを確認するのに活用してください。
| サービス | 最安有料プラン(月額・年払い) | 中位プラン(月額・年払い) | 日本語対応 | EC機能 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Wix | 1,300円(パーソナル) | 2,700円(ビジネス) | ◎ | スモールビジネス以上 | ノーコードで高機能。日本語サポート充実 |
| STUDIO | 590円(Mini) | 3,980円(Business) | ◎(国産) | Business以上 | 国産・デザイン自由度が高い。UI洗練 |
| Squarespace | 1,180円(ベーシック) | 2,080円(コア) | △(日本語UI対応) | コア以上 | デザイン品質が高い。テンプレート豊富 |
| WordPress.com | 500円(パーソナル) | 2,900円(ビジネス) | ◎ | ビジネス以上 | 世界最大のCMS。拡張性が高い |
純粋な料金の安さだけで見れば、WordPress.comの500円/月(年払い)が最安です。国産サービスを重視するならSTUDIOの590円/月という選択肢もあります。
ただし、移行コスト(コンテンツの移し替え・ドメイン移管・SEO再構築)を考慮すると、料金差が数百円程度であれば移行メリットは薄い可能性もあります。年間コスト差が5,000円以上あるケースや、サイトをゼロから作り直す予定がある場合に移行を検討するのが現実的です。
補足:WordPress.com(有料ホスティングサービス)と、WordPressソフトウェア(自己ホスト型)は別物です。自己ホスト型WordPressは、サーバー代(月500〜1,500円程度)とドメイン代(年1,000〜2,000円程度)が必要ですが、初期費用を除けば最もコストを抑えられる選択肢のひとつです。
価格の変動をリアルタイムで追いかけよう
プライシーは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど主要ECサイトの価格推移を一括でチェックできるアプリです。気になる商品の値下がりをプッシュ通知でお知らせします。
プライシーをチェックするよくある質問(FAQ)
Wixの有料プランは、2022年頃から顕著に値上がりが始まりました。2017年には最安有料プラン(コンボ)が年額約10,092円(税抜)でしたが、2025年時点のパーソナルプランは年額15,600円(税抜)となっており、約+55%の値上がりとなっています。ドメイン更新費用も同様に上昇しており、2017年の約3,000円/年から2025年には約4,356円/年(+45%)へと値上がりしています。
2026年時点では、Wixエディタの最安有料プランは「パーソナルプラン」で、年払い選択時に月額約1,300円(税込)です。月払いを選ぶとこれより割高になります。ただし、パーソナルプランはEC機能(オンライン決済・Wixストア)が利用できないため、販売目的のサイトにはスモールビジネスプラン(月額約2,300円)以上が必要です。
あります。国産サービスのSTUDIOは月額590円(年払い・Miniプラン)から、WordPress.comは月額500円(年払い・パーソナルプラン)から利用できます。Squarespaceは月額1,180円(年払い・ベーシックプラン)で、Wixのパーソナルプランと近い価格帯です。ただし、Wixからの移行にはコンテンツの手動移行が必要になるため、移行作業のコストも考慮して判断することをおすすめします。
Wix管理画面にログインし、「プレミアムプラン」→「プランを管理」からプランの変更が可能です。ダウングレードは現在の契約期間が終了するタイミングで反映されます(即時ではありません)。ダウングレード後は、上位プラン固有の機能(ECストア、大容量ストレージ等)が利用できなくなる点に注意してください。
Wixには14日間の返金保証があります。プレミアムプランを購入後14日以内であれば、申請することで返金を受けられます。14日を過ぎた場合の返金は原則対応しておらず、残り期間分の料金は戻りません。
自動更新を停止する手順は以下のとおりです。① Wix管理画面の定期購入サービスにアクセス → ② 該当プラン横の「その他のアクション」アイコンをクリック → ③「自動更新をオフ」をクリック → ④ ポップアップの「自動更新をオフにする」をクリック。解約後もサイトは無料プランとして維持されますが、独自ドメインの使用やプレミアム機能は利用できなくなります。
この記事のまとめ
- ✓ Wixの最安有料プランは2017年比で約+55%値上がり(10,092円→約15,600円)。ドメイン更新費も+45%上昇している
- ✓ 値上げの主な理由は円安・クラウドインフラコスト上昇・SaaS業界全体の値上げトレンドの3つ
- ✓ 2026年の最安プランはパーソナルで月1,300円(年払い)。EC機能はスモールビジネス以上が必要
- ✓ 対処法は「年払いに切り替え」→「ダウングレード」→「他社移行」の順で検討するのが現実的
- ✓ 代替サービスはSTUDIO(月590円〜)・WordPress.com(月500円〜)・Squarespace(月1,180円〜)が有力候補
