韓国はキャッシュレス決済比率が99.0%(2022年データ)で世界1位ともいわれるほどのキャッシュレス先進国です。とはいえ「現金とカード、結局どっちを持っていけばいいの?」「デビットカードって韓国で本当に使えるの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、韓国で使える支払い方法を現金・クレジットカード・デビットカード・モバイル決済まで一覧で整理したうえで、特に情報が薄くなりがちなデビットカードの選び方・手数料・使い方までまとめて解説します。
韓国で使える支払い方法一覧|現金・カード・スマホ決済・交通系
まずは韓国で使える支払い方法をひととおり整理しておきましょう。どれか1つだけで完結させようとせず、メインの支払い方法+現金を少しという組み合わせで考えるのが失敗しないコツです。
現金(ウォン)
キャッシュレス化が進んだ韓国でも、伝統市場や屋台、個人経営の小さな飲食店などではクレジットカードやスマホ決済に対応していない場合があります。こうした店舗を利用する予定があるなら、現金をゼロにするのはおすすめできません。
クレジットカード
ホテル・百貨店・チェーン系の飲食店・コンビニなど、ほとんどの場所でVisa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドが使えます。海外旅行保険が自動付帯しているカードも多く、普段使いのカードをそのまま持っていく安心感があります。
デビットカード
銀行口座から即時引き落としされるタイプのカードです。クレジットカードのように使いすぎる心配がなく、カードによっては海外事務手数料がクレジットカードより抑えられるものもあります。総合的な支払い方法の解説記事では意外と扱いが薄いテーマなので、この記事のH2-3で詳しく比較します。
モバイル決済(Kakao Pay・Naver Pay・PayPayなど)
韓国国内で広く使われているKakao PayやNaver Payのほか、2025年9月30日からは日本のPayPayも韓国の対応店舗で使えるようになりました。それぞれ利用条件が異なるため、後述のH2で詳しく解説します。
交通系ICカード(T-money)
地下鉄・バス・タクシーで使える交通系ICカードです。コンビニや地下鉄駅の券売機で購入でき、1,000ウォン単位で現金チャージするのが基本です。払い戻し時は原則500ウォンの手数料がかかります。
プリペイドカード(WOWPASSなど)
WOWPASSは支払いと交通系ICカードの機能を兼ねたプリペイド型カードです。全国429拠点の専用機で現金からチャージでき、決済時の手数料はかかりません。あらかじめチャージした分しか使えないため、使いすぎを防ぎたい方に向いています。
クレジットカードとデビットカード、韓国旅行にはどっちがいい?
「韓国 支払い方法」で検索する方の多くが実は一番気になっているのが、このクレジットカードとデビットカードの使い分けではないでしょうか。ここではそれぞれのメリット・デメリットと、意外と情報が少ないデビットカードの手数料まで踏み込んで比較します。
クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカードのメリットは、ポイント還元や海外旅行保険の自動付帯、利用可能店舗の広さです。一方でデメリットは海外事務手数料で、国際ブランドやカード会社によって1.6%〜3.85%程度かかります。使いすぎに気づきにくい点にも注意が必要です。
デビットカードのメリット・デメリット
デビットカードのメリットは、口座残高の範囲でしか使えないため使いすぎを防げること、そしてカードによっては海外事務手数料をクレジットカードより低く抑えられることです。デメリットは、口座残高が不足していると決済できない点や、審査なしで作れる分クレジットカードほどの保険・特典が付かないことが多い点です。
おすすめデビットカード比較(手数料・ATM対応)
実際にどのくらい手数料が変わるのか、代表的なデビットカード4種類を比較してみました。同じ「海外事務手数料」でも0%台から3%台まで差があるので、韓国旅行の頻度や金額に応じて選ぶのがおすすめです。
| カード | 海外事務手数料 | ATM引き出し手数料 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Wiseデビットカード | 両替手数料0.73%〜 | 月25,000円まで無料/超過分は1.75%+100円 | 現地通貨(KRW)建てで会計されるため実質コストが把握しやすい |
| Sony Bank WALLET | 1.79%/回 | 220円/回+事務処理経費1.79% | Club Sのステージに応じてATM利用料のキャッシュバックあり |
| 楽天銀行デビットカード | 3.080% | 公式ページに明記なし | 普段使いの口座をそのまま海外利用したい人向け |
| 住信SBIネット銀行デビットカード | 優遇プログラム適用で実質無料(年30回まで) | 公式ページに明記なし | 米ドル決済指定が条件。優遇対象外だと他行同等の手数料がかかる可能性 |
DCC決済(動的通貨換算)には要注意です。会計時やATM操作時に「日本円(JPY)」での決済を提案されることがありますが、これを選ぶと為替コストが上乗せされ、現地通貨決済より割高になるケースが多いです。必ず「現地通貨(KRW)」を選ぶようにしましょう。
デビットカードの使い方・ATM引き出しの手順
デビットカードでまだ迷っている方は、そもそもの作り方から確認しておくと安心です。銀行によってはアプリだけで即日発行できるものもあります。
現地ATMで現金を引き出す場合の基本的な流れは次のとおりです。
- ATM画面で言語を「日本語」または「英語」に切り替える
- カードを挿入し、暗証番号(4桁)を入力する
- 取引の通貨選択画面が出たら「現地通貨(KRW)」を選ぶ(自国通貨変換=DCCは選ばない)
- 引き出したい金額を入力し、明細の有無を選択して完了
モバイル決済(Kakao Pay・Naver Pay・PayPay)は日本人でも使える?
「韓国といえばKakao PayやNaver Pay」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は日本から来た旅行者がそのまま使えるかどうかは決済アプリごとに事情が異なります。ここを混同すると現地で「登録できない…」と焦ってしまうので、事前に整理しておきましょう。
Kakao Pay
Kakao Payの登録には本人名義の韓国の銀行口座と韓国の携帯電話番号が必要です。そのため、短期旅行で訪れる日本在住の方がその場で新規登録するのは基本的に難しく、韓国に住んでいる方向けの決済手段と考えておくのが実情に近いです。
Naver Pay
Naver Payについても、韓国国内での実名認証など本人確認の手続きが前提になっており、短期旅行者が現地で新規登録して使うにはハードルが高いのが実情です。留学や長期滞在を予定している方は、渡航前に日本語の解説記事で必要書類を確認しておくとスムーズです。
PayPay(海外支払いモード)
日本のPayPayユーザーであれば、2025年9月30日から韓国の「Alipay+」「zero pay」加盟店で海外支払いモードが使えるようになりました。ポイントは、本人確認(eKYC)を出国前に済ませておく必要があることです。セキュリティ上の理由から海外に出てからでは本人確認ができないため、日本にいるうちに設定を終わらせておきましょう。
Apple Pay
Appleの公式ページでは韓国もApple Pay対応国に含まれていますが、対応するカード発行会社が国内の一部金融機関に限られているうえ、現地の決済端末がタッチ決済(NFC)に対応していない店舗もまだ多いのが実情です。旅行者が対応店舗を事前に見分けるのは簡単ではないため、「使えたらラッキー」くらいに考え、クレジットカードやデビットカードを本命の支払い方法にしておくのが無難です。
現金はどのくらい必要?両替のコツと使うタイミング
キャッシュレス決済がメインとはいえ、現金をゼロにするのはややリスクがあります。伝統市場や屋台、交通系ICカードの現金チャージなど、現金でしか対応できない場面が一定数残っているためです。目安として、カード払いをメインにしつつ1万〜3万円程度のウォンを補助として持つと安心して過ごせます。
両替は日本出国前の空港、韓国到着後の空港、市内の両替所・銀行、ホテルのフロントなどで可能です。両替のタイミングやレートの違いで手数料に差が出やすいので、事前に相場観をつかんでおくのがおすすめです。
韓国旅行全体の予算感をつかんでおきたい方は、現地の物価水準もあわせてチェックしておくと支払い方法の使い分けがイメージしやすくなります。
支払い方法別の注意点・トラブル対策
どの支払い方法にも、知らないと損をしたり困ったりするポイントがあります。出発前にチェックリストとして確認しておきましょう。
- DCC決済を避ける:会計時・ATM利用時に「日本円で決済しますか?」と聞かれても現地通貨(KRW)を選びましょう。
- スキミング対策:ATMは銀行の店舗内や人通りの多い場所にあるものを優先し、暗証番号を入力する際は手元を隠しましょう。
- 残高不足に注意:デビットカードやプリペイドカードは口座・カード残高が不足すると決済できないため、こまめに残高を確認しておくと安心です。
- カードの複数枚持ち:1枚のカードに依存すると、紛失・利用停止時に支払い手段がなくなってしまいます。クレジットカードとデビットカードを1枚ずつ、現金も少額持っておくと安心です。
よくある質問
韓国の銀行口座と韓国の携帯電話番号を持っていることが登録の条件になるため、短期旅行の日本人がその場で新規登録するのは基本的に難しいです。韓国に住んでいる方であれば日本人でも登録できます。
カード払いをメインにしつつ、伝統市場や屋台などクレジットカードが使えない店舗に備えて1万〜3万円程度のウォンを目安に用意しておくと安心です。
目安として、クレジットカードの海外事務手数料は1.6〜3.85%程度、デビットカードは商品によって0%台(優遇プログラム適用時)〜3.08%程度とばらつきがあります。手数料だけで比較すると、Wiseや優遇プログラムを使った住信SBIネット銀行のデビットカードが有利になるケースが多いです。
必須ではありませんが、地下鉄やバスをスムーズに利用したい場合はあると便利です。WOWPASSなど交通系機能を兼ねたプリペイドカードで代用することもできます。
伝統市場や小規模な屋台、一部の個人商店では現金のみの対応となっている場合があります。カードだけに頼らず、少額の現金も携行しておくと安心です。
まとめ
- 韓国はキャッシュレス決済比率99.0%(2022年データ)のキャッシュレス先進国ですが、現金が必要な場面も残っています
- 短期旅行で手数料を抑えたいなら、Wiseなど海外事務手数料の低いデビットカードがメインの候補になります
- ポイント還元も重視するなら、普段使いのクレジットカードに現金を少し添える組み合わせが定番です
- Kakao PayやNaver Payは日本在住者がその場で新規登録するのは難しく、PayPayの海外支払いモードは出国前のeKYC設定が必須です
- 会計・ATM利用時はDCC(日本円決済)を避け、必ず現地通貨(KRW)を選びましょう
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