台湾旅行の準備をしていると「手持ちのクレジットカードはそのまま使えるの?」「電子マネーも用意したほうがいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、台湾でクレジットカードが使える場所・使えない場所、おすすめの選び方、そして悠遊カードなどの電子マネーとの使い分け方まで、旅行前に知っておきたいポイントをまとめて解説します。
台湾旅行でクレジットカードは使える?決済事情まとめ
台湾は日本と同様にクレジットカード社会が浸透しており、都市部のデパートやコンビニ、チェーン系のレストランなどでは日本発行のカードでも問題なく決済できます。一方で、夜市の屋台や個人商店、小規模なスーパーなどは現金払いが基本のお店もまだ多く残っているのが実情です。
参考までに、台湾国内のクレジットカード発行枚数は2016年時点で4,000万枚を超えていたという報告があります(出典、2026年7月時点でこれを更新する公的な最新統計は確認できていません)。当時の人口が約2,358万人だったことを考えると、一人が複数枚のカードを持つのが当たり前という土壌があることが分かります。とはいえ「カードが普及している」ことと「どこでも使える」ことはイコールではない点に注意しておきましょう。
台湾で使いやすい国際ブランドはどれ?
台湾でカードを使う予定なら、まず国際ブランドの相性を押さえておきたいところです。結論から言うと、VISA・Mastercardが最も安心できる選択肢です。
VISA・Mastercardが圧倒的に強い
台湾国内ではVISAとMastercardの加盟店が非常に多く、デパートやコンビニ、チェーン店はもちろん、個人商店でもこの2ブランドなら決済できるケースが目立ちます。海外旅行用にカードを新しく作るなら、まずこのどちらかのブランドを軸に選ぶと安心です。
JCBは使える店舗が限定的なので要注意
JCBは日本人観光客の多いエリアでは対応している店舗が多いものの、VISA・Mastercardに比べると加盟店の数はやや限られる傾向があります(JCB公式サイト)。JCBしか持っていない状態で台湾に行くと「このお店では使えなかった」という場面に遭遇する可能性があるので、VISAかMastercardのカードをもう1枚用意しておくと安心感が違います。
2枚持ちがおすすめ国際ブランドの異なるカードを2枚用意しておくと、片方が使えない場面でも慌てずに済みます。「メインカード+予備カード」という感覚で準備しておきましょう。
タッチ決済(コンタクトレス)は台湾でどこまで使える?
近年、日本でもすっかり定着してきたタッチ決済ですが、台湾でも対応が急速に広がっています。
MRT・バスの改札タッチ決済対応状況
台北メトロ(MRT)では、2026年7月1日からタッチ決済乗車が全面導入されました。国内外で発行されたクレジットカードやデビットカード、Apple Pay・Google Pay・Samsung Payなどのスマートフォン決済でも改札を直接タッチして通過できるようになっています。対応ブランドにはVisa・Mastercard・JCBなどが含まれており、JCBのタッチ決済も台北MRTで利用可能になったと発表されています。
割引が適用されない点に注意クレジットカードのタッチ決済で乗車すると、悠遊カードのような乗り継ぎ割引・回数割引は適用されません。頻繁にMRTを利用する予定なら、悠遊カードとの使い分けを検討しましょう。
コンビニ・チェーン店のタッチ決済対応
セブン-イレブンやファミリーマートといった大手コンビニ、チェーン系の飲食店では、レジ端末のタッチ決済対応が進んでいます。日本で使い慣れたタッチ決済の感覚で支払える場面は今後さらに増えていきそうです。
クレジットカードが使えないのはどんな場所?
「台湾はカード社会」と聞くと油断しがちですが、実際には現金または電子マネーが必須になる場面も少なくありません。
夜市・屋台
台湾旅行の楽しみのひとつである夜市の屋台は、基本的に現金払いが中心です。一部の屋台では電子マネーやモバイル決済が使えることもありますが、期待しすぎずある程度の現金を用意しておくのが無難です。
個人商店・小規模スーパー
地元の商店街にあるような個人商店や、小規模なスーパー・雑貨店ではクレジットカードに対応していないケースがあります。少額の買い物であれば、現金または悠遊カードなどの電子マネーで支払えるようにしておきましょう。
一部の交通機関・タクシー
流しのタクシーをその場で拾う場合は現金払いが基本です。配車アプリ経由で呼ぶタクシーであれば、アプリ内でカード決済が完結することが多いので、頻繁に移動する方は配車アプリの利用も検討してみてください。
台湾旅行におすすめのクレジットカードはどう選ぶ?
「結局どのカードを持っていけばいいの?」と迷ったときは、次の3つの軸で考えてみるのがおすすめです。
ポイント還元重視で選ぶ
海外利用時のポイント還元率は、カードによって国内利用時と同じ場合もあれば、優遇されている場合もあります。台湾旅行での買い物が多くなりそうな方は、海外利用分の還元率を事前にチェックしておくと安心です。
海外旅行保険重視で選ぶ
「クレジットカードに海外旅行保険が付いているから安心」と思っている方も多いかもしれませんが、保険の付帯条件は年々見直されています。たとえばエポスカードの海外旅行保険は、2023年10月1日から「自動付帯」から「利用付帯」に変更されており、現在は旅行代金をそのカードで決済した場合のみ保険が適用される仕組みになっています(対象はVisa系エポスカード・エポスゴールドカード、プラチナカードは対象外)。「持っているだけで自動的に保険が付く」カードは年々減っているのが実情なので、出発前に必ず付帯条件を確認しておきましょう。
年会費無料で選ぶ
台湾旅行のためだけに年会費のかかるカードを新しく作るのは気が引ける、という方も多いはずです。たとえば楽天カードやエポスカードは年会費永年無料でVISA・Mastercardブランドを選べるため、普段使いと兼用しやすいカードの代表例と言えます。旅行前の1枚として検討するなら、こうした年会費無料×国際ブランドの組み合わせから探してみるのがおすすめです。
| 選び方の軸 | チェックするポイント | 向いている人 |
|---|---|---|
| ポイント還元重視 | 海外利用時の還元率・優遇の有無 | 台湾で買い物を楽しみたい人 |
| 海外旅行保険重視 | 自動付帯か利用付帯か、対象条件 | 保険の安心感を優先したい人 |
| 年会費無料重視 | ブランド(VISA/Mastercard推奨)・維持費 | コストを抑えたい人 |
台湾の電子マネー(悠遊カード・iPASS)とクレジットカードの使い分け
台湾旅行の決済手段を考えるうえで、クレジットカードと並んで検討したいのが「悠遊カード」や「iPASS」といった交通系の電子マネーです。
悠遊カード・iPASSとは(購入・チャージ方法)
悠遊カード(EasyCard)は、標準デザインのカードならカード代100台湾ドルで購入できます(出典)。チャージは現金のみの対応で、MRT駅の券売機やコンビニのレジで100台湾ドル単位から可能です。有効期限は20年間と長く、期限が切れそうになってもチャージすれば自動的に延長されます(さらに5年間の延長も可能)。払い戻し時はチャージ残高のみが対象で、カード代の100台湾ドルは戻ってこない点、通常20台湾ドルの手数料がかかる点は覚えておきましょう(5回以上使用かつ購入から3ヶ月以上経過していれば手数料は免除されます)。
MRT・バス・台湾鉄道・ライトレールなどの交通機関はもちろん、コンビニやスーパー、飲食店でも電子マネーとして使えるので、1枚持っておくと台湾旅行がかなりスムーズになります。iPASS(一卡通)も悠遊カードとほぼ同様の機能を持つ台湾のICカードで、対応エリアや使える店舗に細かな違いはあるものの、基本的な使い方は共通しています。
PayPayも2026年から使えるように2026年4月27日から、本人確認(eKYC)済みのユーザー向けに台湾でPayPayの「海外支払いモード」が使えるようになりました。TWQR加盟の40万店舗以上で利用できますが、MRTやバスなどの公共交通機関では使えないので、悠遊カードの代わりにはならない点に注意してください。また本人確認は日本国内で事前に済ませておく必要があります。
クレカ vs 電子マネー 使い分け判断フロー
「結局どっちを使えばいいの?」と迷ったときは、支払う場所で判断するのがシンプルです。
- デパート・チェーン店・コンビニでの買い物
- ホテルの宿泊費・まとまった金額の支払い
- ポイント還元や保険を活用したい場面
- MRT・バスなど公共交通機関の利用
- 夜市・個人商店での少額決済
- 細かい会計を素早く済ませたい場面
「メインの支払いはクレジットカード、交通機関と細かい買い物は悠遊カード」という組み合わせが、台湾旅行では特に使い勝手が良いと言えそうです。
台湾でクレジットカードを使うときの注意点
海外キャッシング扱いに注意
台湾のATMでクレジットカードを使って現地通貨を引き出す行為は、「海外キャッシング」というお金の借り入れ扱いになります。利息は「利用金額×金利×利用日数÷365日」で日割り計算され、JCBカードの場合は金利18.00%が目安です(出典)。帰国後に繰り上げ返済をすれば、その分利息を抑えられるので、キャッシングを利用した場合は早めの返済を心がけましょう。
台湾のATMでの操作の流れは、おおまかに次のようなステップになります(JCB公式の手順を参考)。
カードを挿入し、暗証番号(4ケタ)を入力して「ENTER/YES」を押す
「WITHDRAWAL」または「CASH ADVANCE」を選択する
引き出したい金額を入力し、「ENTER/YES」を押す
現金とカード、利用明細書を受け取って完了
暗証番号(PIN)の事前確認
台湾では支払い時に暗証番号(PIN)の入力を求められる場面があります。日本でサインのみで済ませることに慣れていると、いざというときに番号を思い出せずに焦ってしまうことも。出発前に自分のカードの暗証番号を必ず確認しておきましょう。
為替手数料・海外事務手数料
クレジットカードで海外決済をすると、決済金額に対して1.6〜2.2%程度の海外事務手数料が上乗せされるのが一般的です。カードによって手数料率は異なるため、複数のカードを比較する際はこの手数料率もあわせてチェックしておくと、後から「思ったより高くついた」という事態を防げます。
よくある質問(FAQ)
使えません。Suicaなど日本の交通系ICカードは台湾では利用できないため、台湾国内の交通機関や電子マネー払いには悠遊カードやiPASSといった台湾独自のICカードを用意する必要があります。
2026年4月27日から、本人確認(eKYC)を済ませたユーザーに限り、台湾のTWQR加盟店で利用できるようになりました。ただしMRTやバスといった公共交通機関では利用できません。本人確認は渡航前に日本国内で完了させておく必要があります。
利用できます。特に日本人観光客の多いエリアでは対応店舗が多い一方、VISAやMastercardと比べると加盟店の数はやや限られる傾向があります。JCBのみで渡航する場合は、VISAかMastercardのカードも予備として持っておくと安心です。
夜市や個人商店、悠遊カードのチャージなど、現金が必要な場面は意外と多くあります。全額をカード払いに頼るのではなく、日々のちょっとした買い物や交通費に使える程度の現金を両替して持ち歩くのが安心です。
まとめ
- ✓デパート・コンビニ・チェーン店ではクレジットカードがほぼ問題なく使える
- ✓国際ブランドはVISA・Mastercardを軸に、予備の1枚も準備しておくと安心
- ✓夜市・個人商店・タクシーなど現金や電子マネーが必要な場面も残っている
- ✓悠遊カードは交通機関+日常の少額決済に便利、クレジットカードと使い分けるのがおすすめ
- ✓海外旅行保険の付帯条件・キャッシングの金利は事前に必ず確認しておく
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