スマホのパターンロックを忘れてしまい、操作できずに困っていませんか。この記事では、データをできるだけ残しながら解除する方法から、初期化が必要になるケースまで、状況別に正しい対処法をまとめました。「初期化すれば直るはず」と安易に工場出荷時リセットをすると、Googleアカウントの情報によってはかえってスマホが使えなくなることもあるので、作業前に必ず確認しておきたいポイントも解説します。
あなたの状況によって、最初に試すべき方法は変わります。以下のどれに近いか確認してみてください。
パターンロックを解除する前に確認すべき3つのこと
「とりあえず初期化すればいい」と思われがちですが、実は解除を試す前に確認しておくべきことが3つあります。ここを飛ばして作業を進めてしまうと、データが消えるだけでなくスマホ自体が使えなくなってしまうケースもあるので、必ず先に読んでおいてください。
①初期化するとデータは消える|バックアップの有無を確認
工場出荷時リセット(初期化)を行うと、写真・アプリ・LINEのトーク履歴など、スマホ内に保存されているデータは基本的にすべて消えてしまいます。Googleフォトやドライブに自動バックアップが設定されていれば初期化後に復元できますが、設定されていない場合は完全に失われるため、心当たりがある方は一度落ち着いて確認しておきましょう。
②FRP(Factory Reset Protection)に要注意
Androidには、盗難・紛失時に第三者が勝手にデータを消去して使い回せないようにする保護機能が備わっています。この仕組みはGoogleアカウントを追加し、画面ロックを設定した端末で有効になり、初期化後の再セットアップ時には、以前使っていたGoogleアカウントのユーザー名とパスワードの入力が必須になります。
初期化する前に、以前ログインしていたGoogleアカウントのIDとパスワードを覚えているかを必ず確認してください。覚えていない場合、初期化後にセットアップが一切進められず、スマホ自体が起動しない状態になってしまう可能性があります。なおAndroid 15ではこの保護がさらに強化されているとも報じられており、今後は自己流での突破がより難しくなっていく見込みです。
③Androidのバージョンで挙動が変わる|「パターンを忘れた場合」は表示される?
一般的には、パターンを5回連続で間違えると30秒間入力できなくなり、それ以降も間違えるたびに30秒の待機時間が発生する、という挙動が多くの機種で採用されています。ただし待機時間の細かい仕様は機種によって異なり、例えばシャープの一部キャリアモデルでは端末起動時に30回連続で失敗すると自動的に初期化される仕様を採用しているケースもあります。ご自身の機種がどのタイプか分からない場合は、それ以上闇雲に入力を続けず、次の章から紹介する方法を試すのがおすすめです。
【診断】自分に合った解除方法の見つけ方
ここまでの確認事項を踏まえて、あなたの状況に合った解除方法を下の表で確認してみましょう。編集部としても「みんな同じ方法で解決できるわけではない」という点が、この手のトラブルで一番見落とされがちだと感じています。
| あなたの状況 | おすすめの方法 | 参照セクション |
|---|---|---|
| Android 4.4以前のかなり古い機種を使っている | Googleアカウントでの解除(5回間違える方法) | Googleアカウントで解除 |
| Android 5.0以降で、以前使っていたGoogleアカウントのID・パスワードが分かる | 「デバイスを探す」で状況を確認 → リカバリーモードで初期化 | デバイスを探す/初期化 |
| Googleアカウントの情報がうろ覚え、または機種の操作に自信がない | メーカー・キャリアショップに相談 | メーカー・キャリアに相談 |
| データより、とにかく今すぐ使えるようにしたい | リカバリーモードから初期化 | 初期化する方法 |
Googleアカウントでパターンロックを解除する方法
まず試してほしいのが、Googleアカウントを使った解除方法です。ただしこの方法が使えるのは一部の古い機種に限られるため、期待しすぎずに試してみてください。
正しいパターンではなく、あえて違うパターンを5回入力します。
画面下部にリンクが表示された場合のみ、タップして次に進めます。
ロック解除に使っていたGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力します。
ログインに成功すると新しいロック方法を設定する画面になるので、次は忘れにくいものを設定しましょう。
この方法が使えないケース
この方法はAndroid 4.4(KitKat)以前の古いバージョンで搭載されていた機能です。現在販売されているほとんどのAndroidスマホ(Android 5.0以降)では、5回間違えても「パターンを忘れた場合」は表示されず、そのままこの方法は使えません。多くの解説記事がこの方法を紹介していますが、今お使いの機種で表示されなかった場合は、無理に回数を重ねず次の方法に進んでください。
「デバイスを探す」でロックを解除する方法
Googleの「デバイスを探す」機能を使う方法です。ただし後述の通り、この機能単体でパターンそのものを解除できるわけではない点に注意してください。
android.com/findにブラウザでアクセスします。
ロックがかかっているスマホで使っていたGoogleアカウントでログインします。
地図上に表示された対象のスマホを選びます。
状況に応じて操作を選択します。
できること・できないこと
「デバイスを探す」でできるのは、おおよその位置確認、5分間の着信音再生、遠隔ロック(ログイン画面へのメッセージ表示含む)、そしてデータの完全消去です。一方で、新しいパターンやPINコードを遠隔で設定する機能は用意されていません。つまりこの機能だけでは今のパターンを上書きすることはできず、結局は次の章で紹介する初期化(データ消去)が必要になるケースがほとんどです。
ロック解除ソフト(4uKeyなど)を使う方法
4uKeyやTenorshareなど、有償のAndroidロック解除ソフトも数多く販売されています。使い方はどれもほぼ共通していて、パソコンにソフトをインストールし、スマホをUSBケーブルで接続して画面の案内に従って進めるだけです。操作自体は難しくありません。
ただしこうしたソフトの多くは、内部的にはリカバリーモードでの初期化と同じ処理を行っています。つまり結局データが消えてしまう点は、次章で紹介する無料のリカバリーモード操作とほぼ変わりません。ソフトによっては初期化前のデータ抽出に対応している場合もありますが、対応機種が限られていることも多いため、購入前に自分の機種で本当にデータを残せるのかをよく確認しておきましょう。
初期化してパターンロックを解除する方法(リカバリーモード)
ここまでの方法で解決しない場合、最終手段としてリカバリーモードから工場出荷時リセットを行います。繰り返しになりますが、この方法を実行するとデータはすべて消え、以前使っていたGoogleアカウントの情報が分からないとセットアップが完了できません。作業を始める前に、もう一度前の章の確認事項に目を通しておいてください。
| 機種 | リカバリーモードの起動方法 |
|---|---|
| Google Pixel | 電源オフ後、電源ボタン+音量ダウンを同時長押し→「Recovery mode」を選択 |
| Samsung Galaxy | 電源オフ後、電源ボタン+音量アップを同時長押し |
| SONY Xperia | 電源オフ後、音量ダウンを押しながら電源ボタンを押す |
| SHARP AQUOS | 電源オフ後、音量アップ+電源ボタンを同時長押し |
タッチ操作は使えないことが多いので、音量ボタンと電源ボタンだけで操作します。
音量ボタンでカーソルを合わせ、電源ボタンで決定します。
確認画面が表示されるので、内容を確認してから実行します。
初期化が完了したら端末を再起動し、セットアップ画面に進みます。
セットアップ時には以前使っていたGoogleアカウントのIDとパスワードの入力を求められます。分からないまま初期化を実行すると、スマホが使える状態に戻せなくなる可能性があるので、少しでも不安がある場合は次の章の相談先を検討してください。
メーカー・キャリアショップ・修理業者に相談する
「データをできるだけ残したい」「自分で操作するのが不安」という場合は、購入したキャリアショップやメーカーサポート、スマホ修理業者に相談するのも一つの方法です。データ復旧を含めた対応をしてもらえることもありますが、対応可否や費用は端末の状態やお店によって異なるため、事前に電話などで状況を伝えて確認しておくのがおすすめです。
それでも解除できない・買い替えを検討する場合
どうしても解除できず、初期化してもデータが戻らない場合は、買い替えを選択肢に入れるのも現実的な判断です。ここでは価格帯別に代表的なAndroidスマホを紹介するので、次の一台を検討する際の参考にしてみてください。
パターンロックを二度と忘れないための対策
今回のトラブルを解決したら、同じことを繰り返さないための対策もしておきましょう。
- 指紋認証や顔認証を組み合わせて設定し、パターン入力の頻度自体を減らす
- 複雑すぎるパターンは避け、覚えやすいPINやパスワードに変更する
- ログインに使っているGoogleアカウントのIDとパスワードを、スマホ以外の場所にもメモしておく
- 写真や連絡先が自動でクラウドにバックアップされているか、定期的に確認する
よくある質問
ステータスバーに表示される鍵(南京錠)のアイコンは、多くの場合VPN接続が有効になっていることを示すものです。パターンロック画面に表示される鍵のマークとは別物なので、混同しないよう注意してください。
iPhoneにはパターン入力方式のロックは搭載されておらず、数字のパスコードやFace ID、Touch IDのみに対応しています。パターンロックはAndroid特有の機能です。
多くの機種では5回連続で間違えると30秒間操作できなくなり、それ以降も間違えるたびに30秒の待機時間が発生します。ただし正確な回数・時間は機種によって異なります。
有償のロック解除ソフトの多くは、実際にはリカバリーモードやパソコンとの接続を使って初期化を行う仕組みです。結局データが消える点は公式の初期化と変わらないことが多いので、購入前に「本当にデータを残せるのか」をよく確認することをおすすめします。
初期化を試しても画面が固まる、再起動を繰り返すといった場合は、ソフトウェアではなく本体の故障が疑われます。無理に操作を続けず、購入店やメーカーの修理窓口に相談することをおすすめします。
まとめ
- ✓初期化するとデータは消えるので、まずバックアップの有無を確認する
- ✓初期化前に、以前使っていたGoogleアカウントのID・パスワードを必ず確認する(FRP対策)
- ✓「パターンを忘れた場合」はAndroid 4.4以前の古い機種でのみ有効
- ✓「デバイスを探す」だけではパターン自体は解除できず、消去が必要になることが多い
- ✓データが最優先ならメーカー・キャリアショップへの相談も検討する
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