定期券はクレジットカードで購入できる?
先ほどの結論のとおり、定期券はクレジットカードで購入できます。ただし「どこでも同じように使える」わけではなく、駅の窓口や券売機は鉄道会社が指定するブランドに限られる一方、スマホの定期券サービスは対応ブランドが広いという違いがあります。この違いを知らずに窓口へ行くと「このカードは使えません」と言われてしまうこともあるので、まずは自分がよく使う購入場所の対応状況を確認しておくのがおすすめです。
なお、通勤・通学のための定期代は路線によって値上げが続いていることもあり、支払い方法を工夫してポイントを取りこぼさないようにする価値は年々大きくなっています。
クレジットカードで定期券を購入する方法
クレジットカードでの定期券購入には、「駅の窓口・券売機」「スマホアプリ(モバイルSuica・モバイルPASMO)」「インターネット申込サービス」といったルートがあります。JR東日本の例をもとに、購入場所ごとの対応可否と使えるブランドの目安を表にまとめました。
| 購入場所 | クレジットカード対応 | 使えるブランドの目安 |
|---|---|---|
| みどりの窓口 | ○ | ビューカード・Visa・Mastercard・JCB・Amex・Diners・Discover・JRカード |
| 指定席券売機(紫) | ○ | 同上 |
| 多機能券売機(黒) | ○ | 同上 |
| 自動券売機(緑) | × | 非対応 |
| モバイルSuica | ○ | ビューカード・JRE BANKデビット・JCB・Visa・Mastercard・Amex・Diners・JR東海エクスプレス・カード(3Dセキュア対応・本人名義) |
| ネット申込(えきねっと「ネットde定期」等) | ○ | サービスごとの規定に準ずる |
※ JR東日本の公式情報をもとにプライシー編集部が作成(出典)。私鉄・地下鉄各社は対応ブランドや購入場所が異なる場合があるため、利用する路線の公式サイトも合わせて確認してください。
モバイルSuica・モバイルPASMOなら対応ブランドが広い
スマホの定期券サービスであれば、3Dセキュアに対応した主要国際ブランドのカードをそのまま登録して購入できます。駅の窓口・券売機と違い、鉄道会社が個別に指定したブランドに縛られにくいのが特徴です。Suicaの支払い方法全般(チャージ〜定期券まで)を詳しく知りたい方はこちらもあわせてチェックしてみてください。
通学定期券をクレジットカードで買う場合
通学定期券は、現金・クレジットカードいずれの支払い方法でも学校発行の通学証明書(通学定期券購入兼用証明書等)の提示が必要です。継続購入の場合は提出が省略できるケースもありますが、新規購入時は忘れずに準備しておきましょう。
連絡定期券もクレジットカードで購入可能
JR東日本と私鉄をまたぐ連絡定期券についても、みどりの窓口・指定席券売機・多機能券売機でクレジットカード購入ができるとJR東日本が案内しています。複数路線を乗り継ぐ通勤経路の方は、窓口で連絡定期券として購入できるか確認してみるとよいでしょう。
クレジットカードで定期券を購入するメリット
定期券をクレジットカードで購入するメリットを、順に見ていきましょう。
1. 現金を用意しなくていい
定期券は6ヶ月分をまとめて購入すると数万円になることも珍しくありません。クレジットカードなら、その場で大金を持ち歩く必要がなく、口座からの引き落としも購入直後ではなく翌月以降になるため、家計のタイミング調整がしやすくなります。
2. 利用金額に応じてポイントが貯まる
定期券代は高額な買い物になりやすいからこそ、ポイント還元の恩恵も大きくなります。たとえば、JR東日本のビューゴールドカードでモバイルSuica定期券を購入すると還元率6%(VIEWプラス4%+モバイルSuica基本2%)になり、新橋~横浜間の通勤6ヶ月定期券(79,650円)なら4,753ポイントを獲得できると公式に案内されています。カード会社やカードの種類によって還元率は大きく変わるため、自分がよく使う路線・カードでどれくらいお得になるか比べてみる価値があります。
クレジットカードのポイントの仕組みや、効率よく貯める考え方を整理した記事もあわせてどうぞ。
3. 購入後に分割払い・リボ払いへ変更できる場合がある
定期券の券売機・窓口では基本的に一括払いでの決済になりますが、カード会社によっては購入後にアプリやWeb明細から「あとから分割払い」「あとリボ」に変更できるサービスを用意しています。手数料はかかりますが、まとまった出費を月々に分散したいときの選択肢として覚えておくとよいでしょう。
購入時の注意点
メリットの多いクレジットカード払いですが、事前に知っておきたい注意点もあります。
スマホ決済・バーチャルカード・カードレスは窓口や券売機で使えない
JR東日本のみどりの窓口・指定席券売機・多機能券売機では、各種スマホ決済(コード決済)やバーチャルカード、カードレスタイプのクレジットカードは利用できないと案内されています。スマホ決済しか持ち歩いていない場合は、モバイルSuica・モバイルPASMOでの購入か、えきねっとなどのネット申込を検討しましょう。
鉄道会社によって対応ブランドが異なる
ここまで紹介したのは主にJR東日本の情報です。私鉄や地下鉄など鉄道会社が変わると、対応ブランドや購入場所の扱いが異なることがあります。普段利用している交通系ICカードの種類によっても選べるクレジットカードの相性が変わってくるので、あわせて確認しておくと安心です。
途中で解約すると、タイミングによって払い戻し額が変わる
定期券を使わなくなって払い戻す場合、JR東日本では一律220円の手数料がかかります。有効期間の開始前なら「発売額−手数料220円」、開始後は「発売額−経過月数分の定期運賃−手数料220円」で計算され、有効期間が1ヶ月以上残っていないと払い戻しの対象外になる点も見落としがちです(開始後7日以内かつ買い間違いなどやむを得ない事情がある場合は、1日1往復分を差し引く形での払い戻しという例外規定もあります)。
イメージをつかむために、6ヶ月定期券を72,000円(1ヶ月あたり12,000円換算)と仮定して、公式の計算式に当てはめた払い戻し額の例を表にしました。実際の金額は区間や定期の種類によって異なるため、あくまで計算方法を理解するための例としてご覧ください。
| 解約のタイミング | 計算式(例) | 払い戻し額の目安 |
|---|---|---|
| 有効期間開始前 | 72,000円 − 220円 | 71,780円 |
| 開始から1ヶ月経過 | 72,000円 − 12,000円×1 − 220円 | 59,780円 |
| 開始から3ヶ月経過 | 72,000円 − 12,000円×3 − 220円 | 35,780円 |
| 開始から5ヶ月経過(残り1ヶ月未満は対象外) | 72,000円 − 12,000円×5 − 220円 | 11,780円 |
※ JR東日本公式の払い戻し計算式(出典)をもとに、プライシー編集部が仮の金額で試算した参考例です。実際の払戻額は区間・定期種別・鉄道会社ごとの規定により異なります。
払い戻しの手続きには、購入時に使ったクレジットカードそのものが必要になるケースが一般的です。現金のようにその場で受け取れるわけではなく、カード会社を経由して返金される点も覚えておきましょう。
定期券購入におすすめのクレジットカード
「どのカードがいいか」は、普段の使い方によって変わります。ここでは目的別に代表的なカードを紹介します。年会費・還元率は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
年会費は39歳までの入会で永年無料(以降も無料で継続)。基本ポイント還元率は1.0%と、一般カードの2倍相当です。
年会費永年無料で持てる定番カード。基本ポイント還元率は0.5%(200円につき1ポイント)です。
年会費524円。モバイルSuicaでの定期券購入時はVIEWプラス3%+モバイルSuica基本2%で還元率5%になります。
年会費11,000円と上位カードですが、モバイルSuica定期券購入時の還元率はVIEWプラス4%+モバイルSuica基本2%の6%まで上がります。定期代が高額な方ほど元が取りやすくなります。
どちらも年会費永年無料。イオンカードセレクトはイオングループの対象店舗で還元率1.0%、エポスカードは丸井の優待などが魅力です。定期券以外の普段の買い物と合わせてポイントをまとめたい方向きです。
より幅広い用途・年会費でクレジットカードを比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
定期券機能付きクレジットカード(一体型)とは
ビューカードなど一部のカードは、カード自体にSuica定期券機能を搭載できます。カードをそのまま改札にタッチして通勤・通学に使えるうえ、チャージや定期券の更新もオートチャージ設定と組み合わせれば手間がかかりません。「Suica定期券とクレジットカードを1枚にまとめたい」という方には、財布の中がすっきりするメリットがあります。
PASMOエリアの利用が中心の方は、定期券機能付きカードに限らず、チャージ用として沿線ごとにお得なクレジットカードを選ぶ方法もあります。詳しくはこちらの記事で沿線別に比較しています。
よくある質問
購入自体は可能ですが、学校発行の通学証明書(通学定期券購入兼用証明書等)の提示が現金購入時と同様に必要です。新規購入時は忘れずに準備しておきましょう。継続購入では提出が省略される場合もあります。
券売機や窓口での購入時にその場で分割・リボを選べることは少ないですが、カード会社によっては購入後にアプリや会員サイトから「あとから分割払い」「あとリボ」に変更できるサービスがあります。手数料がかかる点は事前に確認しておきましょう。
定期券自体の紛失・再発行手続きは、現金購入の場合と基本的に同じ流れです。一方で、支払いに使ったクレジットカード自体を紛失してしまった場合は、カード会社への連絡や再発行の手続きが必要になります。
定期券代は数万円〜十数万円になることもあり、他の支払いと合わせて利用限度額に近づいてしまうケースもあります。購入前に会員サイトやアプリで現在の利用可能額を確認しておくと、当日窓口で決済できないといったトラブルを避けられます。
まとめ
この記事のポイント
- ✓定期券はクレジットカードで購入できるが、窓口・券売機は対応ブランドが限られ、モバイルSuica・モバイルPASMOの方が選べる範囲が広い
- ✓メリットは「現金不要」「ポイント還元」「購入後に分割・リボへ変更できる場合がある」こと
- ✓注意点は「スマホ決済・バーチャルカードは窓口非対応」「鉄道会社で対応ブランドが異なる」「途中解約は手数料220円+タイミングで金額が変わる」
- ✓おすすめカードは普段の使い方次第。還元率重視ならJCBカードWや三井住友カード(NL)、JR東日本の利用が多いならビューカードが候補になる
普段の買い物でも賢く価格をチェック
定期券やカード選びだけでなく、Amazon・楽天・Yahoo!など複数ECの価格を横断比較したり、値下げやクーポンをプッシュ通知で受け取りたいときは、プライシーアプリが便利です。
プライシーアプリを見てみる