神戸電鉄(神鉄)の運賃が値上がりした、と耳にして「自分の定期代は具体的にいくら増えるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、2025年1月の運賃改定による通勤・通学定期券の値上げ額を全区間まとめた一覧表と、値上げの理由、そして少しでも負担を減らすための節約術まで詳しく解説します。

結論
神戸電鉄の定期代は2025年1月19日から値上がりしています

神戸電鉄の公式プレスリリースによると、2025年1月19日(日)に運賃改定が実施されました。通勤定期(大人1ヶ月)は区間によって月660円〜3,530円の値上げとなっています。通学定期は家計への配慮から上げ幅を抑え、月180円〜620円の増額です。消費税・バリアフリー料金の変更を除くと、実質29年ぶりの本格的な値上げとなります。

神戸電鉄の定期代はいつから・いくら値上がった?

2025年1月19日(日)から、神戸電鉄の全区間で運賃改定が実施されました。同日にバリアフリー料金制度(1乗車あたり10円加算)も廃止されましたが、それを加味してもなお値上がりしています。つまり「バリアフリー料金がなくなるから安くなる」という期待は残念ながら叶いませんでした。

通勤定期券の値上げ額(全区間・大人1ヶ月)

自分の乗車区間がどの区数に該当するかは、神戸電鉄の運賃検索で確認できます。下の表でご自身の通勤区間の値上げ額をチェックしてみてください。

区数キロ程改定前(バリアフリー料金込み)改定後値上げ額
1区1〜2km7,270円7,930円+660円
2区3〜4km9,700円10,720円+1,020円
3区5〜6km11,720円13,050円+1,330円
4区7〜8km13,740円15,370円+1,630円
5区9〜10km15,350円17,220円+1,870円
6区11〜12km16,560円18,610円+2,050円
7区13〜14km17,780円20,010円+2,230円
8区15〜17km19,170円21,610円+2,440円
9区18〜20km20,190円22,790円+2,600円
10区21〜23km21,230円23,980円+2,750円
11区24〜26km22,270円25,180円+2,910円
12区27〜29km22,980円25,990円+3,010円
13区30〜32km23,670円26,790円+3,120円
14区33〜36km24,300円27,510円+3,210円
15区37〜40km24,730円28,010円+3,280円
16区41〜44km25,130円28,470円+3,340円
17区45〜49km25,560円28,960円+3,400円
18区50〜54km25,980円29,440円+3,460円
19区55〜58km26,410円29,940円+3,530円

出典:神戸電鉄 旅客運賃上限変更認可申請について(2024年10月22日)

通勤定期の値上げ率は平均11.976%です。年換算で考えると、たとえば10区(21〜23km)の方は月2,750円 × 12ヶ月 = 年間33,000円の負担増となります。会社員の方はできるだけ早めに通勤手当の再申請をすることをおすすめします。

通学定期券の値上げ額(全区間・大人1ヶ月)

通学定期券は家計への負担軽減を考慮して、通勤定期に比べて値上げ幅が抑えられています。改定率は平均5.050%です。

区数キロ程改定前改定後値上げ額
1区1〜2km3,510円3,690円+180円
2区3〜4km4,730円4,970円+240円
3区5〜6km5,760円6,050円+290円
4区7〜8km6,670円7,010円+340円
5区9〜10km7,380円7,750円+370円
6区11〜12km7,920円8,320円+400円
7区13〜14km8,460円8,890円+430円
8区15〜17km9,050円9,510円+460円
9区18〜20km9,500円9,980円+480円
10区21〜23km9,950円10,450円+500円
11区24〜26km10,370円10,890円+520円
12区27〜29km10,600円11,130円+530円
13区30〜32km10,810円11,360円+550円
14区33〜36km11,150円11,710円+560円
15区37〜40km11,350円11,920円+570円
16区41〜44km11,590円12,170円+580円
17区45〜49km11,800円12,390円+590円
18区50〜54km12,000円12,600円+600円
19区55〜58km12,240円12,860円+620円

出典:神戸電鉄 旅客運賃上限変更認可申請について(2024年10月22日)

バリアフリー料金廃止との関係

神戸電鉄は2023年4月から「鉄道駅バリアフリー料金制度」を適用し、普通運賃に1乗車10円を上乗せしていました。今回の運賃改定に合わせてこの加算制度は廃止されています。

バリアフリー料金(10円)が廃止されたものの、今回の本体運賃の値上げ幅はそれを上回ります。たとえば初乗り運賃は190円(旧バリアフリー料金込み)→ 210円(新運賃)と20円の値上げです。制度廃止を「値下げ」と誤解しないようご注意ください。

⚠️ 新開地経由で通勤されている方へ:神戸高速線(新開地〜元町・高速神戸など)は阪急・阪神・神戸電鉄が共同運営する別路線です。同区間でも同じく2025年1月19日から、バリアフリー料金加算(1乗車10円)が別途実施されています。神戸電鉄から神戸高速線に乗り継いで通勤されている場合は、神戸電鉄の値上げ分に加えて神戸高速線側の加算も影響しますのでご確認ください。

神戸電鉄が定期代を値上げした3つの理由

「なぜ今このタイミングで?」と思った方もいるでしょう。神戸電鉄の認可申請資料によると、主に3つの事情が重なったことがわかります。

① 電気代・人件費・資材価格の高騰(29年ぶりの本格改定)

神戸電鉄の最後の本格的な運賃値上げは1996年のことで、実に29年ぶりの改定です(消費税率変更・バリアフリー料金の加算を除く)。この間も電力代や資材価格は上昇し続け、さらに近年の急激なエネルギー価格高騰・人件費の上昇が経営を圧迫しました。

2025〜2027年の3年間で合計約107億円の設備投資を計画しており、老朽化した車両・設備の更新やバリアフリー整備を継続するために、安定した収入源の確保が必要と判断しました。

② 北神線の市営化・神姫バスとの競合による利用者減少

神戸電鉄を取り巻く競合環境の変化も大きな要因です。2020年6月に北神線が神戸市営地下鉄へ移管され、谷上〜三宮間の運賃が550円から280円へと大幅に値下がりしました。これにより、有馬線沿線から神戸中心部へ向かう際に、神戸電鉄で湊川まで乗り通さずに谷上で乗り換えるルートが定着し、湊川〜谷上間の乗客が減少しました。

粟生線でも、神姫バスが沿線への直通路線バスを大量に開設した影響で利用者が減少し、最大5両編成から4両編成への削減やワンマン化を進めてきた経緯があります。

③ 安全設備・バリアフリー整備への投資

ATS(自動列車停止装置)の機能向上、踏切障害物検知装置の整備、エレベーター・エスカレーターのバリアフリー整備など、乗客の安全・快適性を高めるための設備投資は避けられません。2023年度時点で46駅のうち26駅で段差解消が完了しており、残りの駅でも整備を続けています。

これらの投資を持続するために運賃収入を確保する必要があると、神戸電鉄は説明しています。

通勤手当の申請・変更はどうすればいい?

会社員の方にとって気になるのは通勤手当の扱いでしょう。運賃改定後は、支給されている通勤手当が実際の定期代に追いつかなくなる可能性があります。

一般的には以下のような流れで対応します。

  1. 新しい定期代を確認する神戸電鉄の運賃検索で改定後の定期代を調べましょう。
  2. 会社の人事・総務部門へ申請する:定期代変更の申請書(定期券の購入明細や運賃表を添付するケースが多い)を提出します。手続き方法は会社によって異なりますので、確認してみてください。
  3. 新しい定期券を購入する:定期券は通用開始日の14日前から購入できます。

継続購入の場合のご注意現在お使いの定期券が通用期間内であれば、それが切れたあとに新運賃で購入することになります。更新時に会社への申請が必要かどうか、早めに確認しておくとスムーズです。

定期券の購入場所

神戸電鉄の定期券は以下の発売所で購入できます。各発売所に定休日がありますので、事前に神戸電鉄の定期券ページで営業時間をご確認ください。

  • 湊川定期券発売所
  • 神戸電鉄総合案内所(鈴蘭台)
  • (地下鉄)谷上定期券発売所
  • 岡場定期券発売所
  • 三田定期券発売所
  • 志染定期券発売所

神戸電鉄の定期代を少しでも節約する方法

値上がりは痛いですが、神戸電鉄が用意している割引サービスを活用すれば、実質的な負担を和らげることができます。

PiTaPa利用回数割引(11回以上で10%割引)

PiTaPaカードで神戸電鉄を利用する場合、月初から月末の間に同一運賃区間を11回以上乗車すると、11回目以降の運賃が10%割引になります。定期券を使わず、PiTaPaの回数割引で対応する方法も検討してみましょう。

PiTaPaは後払い(ポストペイ)方式の交通系ICカードです。スルッとKANSAI加盟の各カード会社から申し込めます。

神戸電鉄ICOCAポイントサービス(11回以上で10%ポイント還元)

ICOCAでの利用でも同様に、月初から月末に同一運賃区間を11回以上乗車すると、11回目以降の運賃に対して10%分のポイントが付与されます。貯まったポイントは翌月15日以降に各駅の精算機でICOCAへチャージ(1ポイント=1円分、10円単位)することができます。

利用するには事前に各駅設置の精算機で無料の利用登録が必要です。ICOCAを利用中の方はぜひ設定しておきましょう。

節約術まとめ

  • PiTaPa回数割引:月11回以上で11回目以降10%OFF
  • ICOCAポイント:月11回以上で11回目以降10%還元(事前登録必要)
  • 通勤手当の早期申請:値上がり分は速やかに会社へ申請

よくある質問

定期券の途中払い戻し方法は?

神戸電鉄の定期券は、各定期券発売所(湊川・鈴蘭台・谷上・岡場・三田・志染)で払い戻しができます。払い戻し手数料は220円(1枚あたり)です。払い戻し金額は経過月数に応じて計算され、7日以内・1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月などの区切りで段階的に算出されます。なお、有効期間開始日から一定期間を過ぎると払い戻し額がなくなる場合があります。手続きの際は定期券本人確認書類(運転免許証・健康保険資格確認証など)が必要です。詳細は神戸電鉄公式サイトの定期券ページでご確認ください。

通学定期券の値上げ幅が通勤定期より小さい理由は?

神戸電鉄は今回の改定にあたって、公式プレスリリースの中で「通学定期券は家計のご負担の軽減を図るため改定率を抑えています」と説明しています。通勤定期の値上げ率が平均11.976%であるのに対して、通学定期は5.050%に抑えられています。また、通学定期の定期運賃割引率は改定前37.161%(通勤)・69.416%(通学)から、改定後35.495%(通勤)・71.345%(通学)へと変化しており、通学定期の割引率はむしろ改善されています。

定期券はオンラインや自動券売機で買えますか?

神戸電鉄の定期券は現在のところ、各定期券発売所(有人窓口)での購入が必要です。自動券売機やオンラインでの購入には対応していません。購入の際は事前に定期券購入申込書(公式サイトからダウンロード可能)にご記入の上、定期券発売所へお持ちください。定期券発売所が設置されていない駅から購入に行く場合は、「定期券購入乗車証」を利用することで運賃が返金されるサービスもあります。

まとめ

神戸電鉄の定期代値上げ まとめ

  • 2025年1月19日から運賃改定が実施済み(29年ぶりの本格値上げ)
  • 通勤定期(大人1ヶ月)は区間によって+660円〜+3,530円の値上がり
  • 通学定期は家計への配慮から値上げ幅を抑制(+180円〜+620円)
  • PiTaPa回数割引・ICOCAポイントサービスで実質負担を軽減できる
  • 会社員は通勤手当の再申請を早めに行いましょう

値上がりの影響を少しでも抑えるために、PiTaPaやICOCAのポイントサービスをうまく活用してみてください。また、プライシーアプリでは毎日の生活費に関する値上げ情報もまとめてお届けしています。ぜひチェックしてみてください。

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