広島市内の路線バスは2025年2月と2026年2月の2段階で値上げが行われました。通勤・通学でバスを使っている方なら、毎月の交通費への影響が気になりますよね。この記事では、値上げの時期・金額を事業者ごとにまとめ、MOBIRY DAYSやICOCAを使った節約術もわかりやすく解説します。

結論
広島バスの値上げは2回実施。市中心部は2025年2月、北部エリアは2026年2月から
実施日 対象エリア 主な変更内容 対象事業者
2025年2月1日 広島市中心部(均一エリア) 220円→240円 7社(広島電鉄・広島バス・広島交通・JRバス中国ほか)
2026年2月1日 広島市北部エリア 初乗り170円→200円 広島交通・広島電鉄(バス)・JRバス中国(一部)

広島バスの値上げはいつから・いくら?(2段階での改定)

広島市内のバス値上げは、一度にではなく「2回に分けて」実施されました。まず2025年2月に市中心部の均一エリア、続いて2026年2月に北部エリアへと広がっています。

2025年2月1日の値上げ(市中心部均一エリア:220円→240円)

広島電鉄・広島バス・広島交通・JRバス中国・芸陽バス・ボン・バス(エイチ・ディー西広島)・備北交通の主要7社が一斉に、2025年2月1日から広島市中心部の均一運賃を220円から240円に引き上げました(20円値上げ)。

この値上げでは、均一運賃エリア自体も拡大されています。均一エリア以外の郊外区間については、区間に応じて30〜100円程度の値上げが行われました。

📋 2025年2月の値上げ認可の流れ

2024年10月23日に各社が国土交通省中国運輸局へ認可申請を行い、2025年1月16日(電鉄・軌道)・1月24日(バス)に認可が下りました。広島市内のバス・電車が一斉に動いた背景には、「バス協調・共創プラットフォームひろしま」という共同経営の仕組みがあります。

2026年2月1日の値上げ(北部エリア:初乗り170円→200円)

2025年2月の値上げでは対象外だった広島市北部エリア(安佐南区・安佐北区・安芸高田市・安芸太田町方面)について、2026年2月1日に追加の値上げが実施されました。

対象となったのは広島交通・広島電鉄(バス北部エリア)・JRバス中国(雲芸南線の一部)の3社です。初乗り運賃は170円から200円に引き上げられ、区間ごとに20〜100円の値上げとなっています。

⚠️ 北部エリアが遅れた理由

広島交通と広島電鉄が競合している北部エリアでは、「同一区間で異なる運賃が生じると利用者が混乱する」として、2025年2月時点で据え置きとされていました。2025年11月に広島交通が先行して認可申請し、広島電鉄もそれに追随。2026年1月22日に認可されて2026年2月1日の実施となりました。

事業者別・広島バス値上げ内容まとめ

自分がよく使う路線の会社がどれくらい値上がりしたか、事業者ごとに確認してみましょう。

広島バス株式会社

広島バス(広島バス株式会社)は市内中心部を中心に運行しています。2025年2月1日から均一区間の運賃が220円→240円になりました。郊外方面(29号深川線など)は区間別に値上げが行われています。

広島交通

広島交通は主に安佐南区・安佐北区・高陽方面の路線を運行しています。2025年2月に中心部均一エリアの値上げを実施した後、2026年2月1日に北部区間も値上げしました。

区間 改定前 改定後(2026年2月〜) 値上げ幅
初乗り運賃 170円 200円 +30円
広島駅〜可部駅前 490円 590円 +100円
広島駅〜高陽車庫 460円 550円 +90円
広島バスセンター〜毘沙門台 380円 460円 +80円

広島電鉄(バス路線)

広島電鉄のバス路線は中心部・西部・東部・呉エリアと、北部エリアで値上げ時期が異なります。

  • 市内中心部・西部・東部・呉エリア:2025年2月1日から値上げ実施
  • 北部エリア(あさひが丘線・上根吉田線・豊平琴谷線・三段峡線)2026年2月1日から追加値上げ
区間(北部エリア) 改定前 改定後(2026年2月〜) 値上げ幅
初乗り運賃 170円 200円 +30円
広島バスセンター〜西原 240円 290円 +50円
広瀬町〜可部上市 450円 540円 +90円
広島バスセンター〜三段峡 1,350円 1,450円 +100円

JRバス中国(中国ジェイアールバス)

JRバス中国は2025年2月1日に広島県内の一般路線ほぼ全線で値上げを実施しました。ただし広島交通と競合する高陽・可部方面の雲芸南線については、競合との整合性を取るため一部区間の値上げを2026年2月1日まで見送っていました。2026年2月1日からは初乗り170円→200円への改定が行われています。広島バスセンター〜地区センター間の運賃は90円増の550円となります。

また、2026年2月1日からMOBIRY DAYSおよび金額式定期券(ICOCA付加型)も新たに導入されました。これによりJRバス中国の利用者も、MOBIRY DAYSのSF割引や金額式定期券を活用した節約が可能になっています。

芸陽バス・ボン・バス

芸陽バスは2025年2月1日から路線バス・高速バスの運賃を30〜100円値上げしました。広島市内均一エリアでは220円→240円となっています。ボン・バス(エイチ・ディー西広島)も同様に、市内均一エリアで220円→240円へ変更されています。

なぜ広島のバスは値上げしたの?3つの理由

「また値上がりか」と感じた方も多いはずです。各社の公式プレスリリースによると、今回の値上げには主に3つの理由があります。

① 新型コロナ禍からの利用者回復が不十分

2023年度の路線バスの輸送人員は前年度より増加したものの、コロナ前の水準には届いていない状況が続いています。バス運行を維持するための収入が十分に確保できておらず、値上げによる収益改善が必要とされました。

② 燃料費・物価高騰と車両維持コストの増加

ガソリン・軽油などの燃料費が高止まりしているほか、バス車両の更新費用や修繕費も増加しています。安全・安心な運行を維持するためのコストが、以前に比べて大幅に上昇しています。

③ バス乗務員の待遇改善(人件費の増加)

深刻な乗務員不足に対応するため、賃金水準の引き上げや初任給の改善が必要になりました。安定してバス運転士を確保するための人件費増加分を、運賃に転嫁せざるを得ない状況になっています。

公共交通は地域の生活インフラですから、サービスを維持するためにやむを得ない面もありますよね。一方で、利用者としては節約できる方法を知っておきたいところです。次のセクションで具体的な節約術を紹介します。

値上げ後でも節約できる方法

値上げが実施されても、乗り方を工夫すれば出費を抑えられます。広島のバスで使える3つの節約術をまとめました。

① MOBIRY DAYSで最大10%オフ

スマホアプリまたは専用ICカードで利用できるMOBIRY DAYS(モビリーデイズ)のSF(チャージ残高)で乗車すると、運賃の最大10%が自動的に割引されます(10円単位で切り上げ)。

たとえば240円の均一運賃なら、MOBIRYを使うと216円(10円切り上げで220円)程度になります。広電の宮島線内はさらに手厚い「MOBIRY DAYS運賃」が適用されるのでお得度が高いです。

💡 MOBIRY DAYSの使い方

スマホアプリを起動してQRコードを表示し、バス乗降時に車内の読取機にかざすだけです。専用ICカードをお持ちの方はタッチするだけでOK。クレジットカードや銀行口座振替でチャージできます。

② ICOCAで10%オフ+乗り継ぎ割引

広島バス・広島交通・JRバス中国の3社では、ICOCAによる定率割引(最大10%)が使えます(広島空港リムジンバスは除く)。さらに3社を60分以内に乗り継ぐと2回目の乗車が20円引きになる乗り継ぎ割引も適用されます(小児・障害者割引適用者は10円引き)。通勤で乗り換えが多い方には特にメリットの大きい制度です。

⚠️ Suica・PASMO等は割引なし

ICOCAを広島バスで使うと割引が受けられますが、SuicaやPASMOなど他の交通系ICカードは割引の対象外です。広島でバスを日常的に使う場合は、ICOCAを用意しておくのがおすすめです。

📌 MOBIRY DAYS vs ICOCA どちらを使うべき?

広電のバス・電車・宮島線を中心に使う方:MOBIRY DAYSがおすすめ。宮島線では独自の割引運賃が適用されます。
広島バス・広島交通・JRバス中国を複数社乗り継ぐ方:ICOCAが有利。乗り継ぎ割引で20円引きが使えます。
なお、JRバス中国では2026年2月1日からMOBIRY DAYSも導入されたため、どちらでも10%割引が利用可能になりました。

③ 金額式定期券(MOBIRY DAYS)を活用する

MOBIRY DAYSで購入できる金額式定期券を使うと、設定した金額以内の区間なら広電グループのバスや共通利用可能な事業者の路線バスを乗り降り自由に使えます。複数路線を日常的に使い分ける方や、たまに遠回りするケースがある方に向いています。

定期券の計算方法・割引率は値上げ後も変更されていませんが、運賃改定後の新区間運賃をもとに発売額が算出されるため、購入金額は上がります。通勤・通学で毎日使う方は、事前にお得かどうか計算してみてくださいね。

まとめ

広島バス値上げのポイント

  • 2025年2月1日:広島市中心部7社が一斉に均一運賃220円→240円に値上げ
  • 2026年2月1日:北部エリア(広島交通・広島電鉄バス・JRバス中国の一部)で初乗り170円→200円に追加値上げ
  • 値上げの理由はコロナ後の利用者未回復・燃料費高騰・乗務員の待遇改善の3つ
  • MOBIRY DAYSのSF利用で最大10%割引、ICOCAで最大10%割引+乗り継ぎ20円引きが使える
  • PASPYは2025年3月29日にサービス終了。MOBIRY DAYSかICOCAへの切り替えが必要

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よくある質問

広島の路面電車(広電)も値上げされましたか?

はい、広島電鉄の路面電車(電車市内線)も2025年2月1日から全線均一240円に変更されました。従来は距離に応じた運賃でしたが、均一運賃制に切り替わっています。宮島線はMOBIRY DAYSを使うと独自の割引運賃が適用されます。路面電車の値上げ詳細は「広電運賃値上げまとめ」をご覧ください。

PASPYは引き続き使えますか?

PASPYは2025年3月29日(土)にサービスを終了しました。それ以降はMOBIRY DAYSまたはICOCAへの移行が必要です。PASPYの残高は指定の窓口で払い戻しが可能です。詳細は各バス事業者の公式サイトでご確認ください。

定期券の計算方法・割引率は変わりましたか?

定期券の計算方法および割引率に変更はありません。ただし、運賃改定後の新しい区間運賃をもとに定期券の発売額が算出されるため、定期券の購入金額自体は値上がりしています。現在ご利用中の定期券は、通用期間中は引き続き有効です。

MOBIRY DAYSとICOCAどちらがお得ですか?

利用する事業者や乗り方によって異なります。広島電鉄のバス・電車を中心に利用する方はMOBIRY DAYSが使いやすく、宮島線ではさらに手厚い割引が受けられます。一方、広島バス・広島交通・JRバス中国を複数社乗り継ぐ方はICOCAが有利です。ICOCAには60分以内の乗り継ぎで2回目の運賃が20円引きになる乗り継ぎ割引があります。なお、SuicaなどICOCA以外の交通系ICカードでは割引は受けられません。

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