「エコーがまた値上がりした」「10月に値上げされるって聞いたけど、いくらになったの?」——そんな疑問をお持ちではないでしょうか。エコーは長年、庶民の味方として親しまれてきた格安たばこですが、2016年以降に大きく状況が変わりました。この記事では、エコーの10月値上げの全履歴と理由、そして現在の状況をわかりやすくまとめました。

結論
エコーは現在(2026年5月時点)500円です

2024年8月に紙巻きたばこ「エコー・KS」として復活し、現在は全国のコンビニ・たばこ販売店で500円(税込)で販売されています。10月の値上げ履歴は2017年〜2021年の計5回。値上がりの理由は「旧3級品の軽減税率廃止」と「たばこ税増税」です。詳しくは以下で解説します。

エコーの価格推移一覧(1968年〜2026年現在)

まずはエコーの価格推移を全体で確認しておきましょう。1968年の発売当初は1箱30円だったエコーが、どのように価格が変化してきたか一覧にしました。

年月 価格(税込) 値上げ幅 商品形態 備考
1968年8月〜30円紙巻きたばこ発売開始
1973年〜50円+20円紙巻きたばこ
1975年12月〜70円+20円紙巻きたばこ
1980年4月〜90円+20円紙巻きたばこ
1983年5月〜110円+20円紙巻きたばこ
1986年5月〜130円+20円紙巻きたばこ
1998年12月〜150円+20円紙巻きたばこ
2003年7月〜170円+20円紙巻きたばこ
2006年7月〜180円+10円紙巻きたばこ
2010年10月〜240円+60円紙巻きたばこ大増税で主要銘柄は大幅値上げ。エコーは小幅に留まる
2014年4月〜250円+10円紙巻きたばこ消費税8%増税
2016年4月〜280円+30円紙巻きたばこ旧3級品の特例税率廃止(第1段階)
2017年10月〜310円+30円紙巻きたばこ旧3級品の特例税率廃止(第2段階)
2018年10月〜350円+40円紙巻きたばこ旧3級品の特例税率廃止(第3段階)
2019年10月〜440円+90円紙巻きたばこ(在庫販売のみ)旧3級品の特例税率廃止(最終段階)+消費税10%
2019年9月〜350円新発売エコー・シガー(リトルシガー)葉巻扱いで税率優遇
2020年10月〜400円+50円エコー・シガーたばこ税増税
2021年10月〜500円+100円エコー・シガー葉巻と紙巻きの税率が統一
2024年8月19日〜500円(現在)タール15mg・ニコチン1.1mg・20本入り新発売エコー・KS(紙巻きたばこ)紙巻きとして復活。現在も販売中

表内のオレンジ背景の行が「10月に実施された値上げ」です。2017年〜2021年の5年間、毎年10月に値上がりが続いたことがわかります。次のセクションで10月の値上げだけをまとめた専用の表を見てみましょう。

エコーの10月値上げ一覧(2017〜2021年の5回分)

エコーの値上げのうち、10月1日に行われたものだけを抜き出した専用の表です。2017年〜2021年の5年連続で10月に値上がりが続いたことがひと目でわかります。

年月 商品形態 値上げ前 値上げ後 値上げ幅 主な理由
2017年10月 紙巻きたばこ 280円 310円 +30円 旧3級品の特例税率廃止(第2段階)
2018年10月 紙巻きたばこ 310円 350円 +40円 旧3級品の特例税率廃止(第3段階)
2019年10月 紙巻きたばこ(在庫のみ) 350円 440円 +90円 旧3級品の特例税率廃止(最終段階)+消費税10%
2020年10月 エコー・シガー 350円 400円 +50円 たばこ税増税(加熱式等との課税均一化)
2021年10月 エコー・シガー 400円 500円 +100円 葉巻と紙巻きの税率が統一(抜け穴解消)

2017年から2021年の5年間、エコーは毎年10月に値上がりし続けました。もっとも大きな値上げは2021年10月の1箱100円増しで、これはリトルシガー(葉巻)の税率が紙巻きたばこと同じ水準に引き上げられたためです。

2016年4月と2019年4月の値上げについて旧3級品の特例税率廃止は「2016年4月・2017年10月・2018年10月・2019年10月」の4段階で実施されました。2019年10月は消費税10%増税と重なったため値上げ幅が特に大きくなっています。

エコーはなぜ10月に値上がりが多いのか

「なぜ4月でなく10月なの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。実は、日本のたばこ税増税は10月1日が定番のタイミングになっています。その理由を解説します。

10月1日がたばこ税増税の定番タイミング

日本では2010年10月の大増税をはじめ、2018年・2019年のたばこ税改正でも10月1日に実施されています。消費税の改正(2014年4月、2019年10月)と重なることも多く、「10月=たばこが高くなる月」というイメージが定着しています。事業者側(メーカーや小売店)の準備期間を考慮すると、4月よりも10月のほうが都合がよいという事情もあります。

旧3級品の軽減措置廃止(2016〜2019年)

エコーが2017〜2019年の3年連続で10月に値上がりした最大の原因は、「旧3級品たばこ税特例税率の廃止」です。

エコーは「旧3級品」と呼ばれる6銘柄(わかば・エコー・しんせい・ゴールデンバット・バイオレット・うるま)のひとつで、長年にわたり他の銘柄より低い税率が適用されていました。しかし、2015年度の税制改正でこの軽減措置を段階的に廃止することが決定。2016年4月〜2019年10月の4段階で実施されたため、エコーは他の銘柄より急ピッチで値上がりすることになりました。

旧3級品の特例税率廃止スケジュール・2016年4月1日(第1段階)
・2017年10月1日(第2段階)
・2018年10月1日(第3段階)
・2019年10月1日(最終段階)+消費税10%引き上げと同日

軽減措置が廃止されたことで、エコーは2016年から2019年の3年間で250円から440円へと190円もの大幅な値上がりを余儀なくされました。

現在のエコーはいくら?エコー・KSとエコー・シガーの違い

エコーは2019年10月に紙巻きたばことしての販売が終了し、その後「エコー・シガー」(リトルシガー)として形を変えて販売されてきました。2024年8月にはさらに変化があったことをご存知でしょうか。

エコー・シガーとは(2019年9月〜2024年8月)

2019年9月中旬、JTは「エコー・シガー」として新発売しました。見た目は通常のたばこと変わりませんが、紙の代わりに「たばこの葉を人工的に紙状にしたシート素材」で巻いており、分類上は「リトルシガー(葉巻)」に該当します。当時は葉巻の税率が紙巻きより低かったため、350円という比較的リーズナブルな価格での発売が可能でした。

しかし、2020年10月に400円、2021年10月には500円へと急値上がり。2021年の増税で葉巻と紙巻きの税率が統一されたことで、コスト面のメリットがなくなってしまいました。

エコー・KSとは(2024年8月19日〜現在)

2024年6月、JTはプレスリリースで、わかばとエコーを紙巻きたばことして復活させると発表。2024年8月19日より「エコー・KS」として全国発売されました。

項目 エコー・シガー(旧) エコー・KS(現在)
形態リトルシガー(葉巻分類)紙巻きたばこ
サイズレギュラーサイズ(70mm)キングサイズ(85mm)
タール・ニコチン表示義務なし(葉巻分類のため)タール15mg・ニコチン1.1mg
本数20本入り20本入り
販売期間2019年9月〜2024年8月2024年8月19日〜現在
価格(税込)最終:500円500円
販売場所全国のたばこ販売店・コンビニ全国のたばこ販売店・コンビニ

エコー・KSはキングサイズ(85mm)へのサイズアップとなり、見慣れた「エコー」の名前・パッケージで正式に紙巻きとして復活しました。現在の価格は500円(税込)で、エコー・シガーから引き続き愛用していた方はそのまま切り替えて購入できますよ。

今後の値上げ見通し

「また値上がりするの?」と気になっている方も多いはずです。2026年以降のたばこ税改正スケジュールをまとめました。

2026年10月:加熱式たばこが対象(エコーKSは対象外の見通し)

2026年は財務省の方針により、加熱式たばこの課税方式が見直されます。2026年4月1日と2026年10月1日の2段階で実施される予定で、加熱式たばこ(アイコスのテリア・センティア、グロー専用スティック等)が値上がりします。

紙巻きたばこであるエコー・KSは2026年の増税対象外とされており、現時点では2026年10月の値上げは予定されていない見通しです。

2027〜2029年:紙巻きも1箱10円ずつ3年連続の増税予定

ただし、安心するのはまだ早いかもしれません。財務省の発表によると、防衛力強化の財源確保を目的として、国のたばこ税が以下のスケジュールで引き上げられる予定です。

実施時期 増税額(1本あたり) 1箱(20本)あたり 対象
2027年4月0.5円約10円紙巻き・加熱式ともに
2028年4月0.5円約10円紙巻き・加熱式ともに
2029年4月0.5円約10円紙巻き・加熱式ともに

3年間の増税が完了すると、税額だけで1箱あたり合計30円の増税になります(メーカーが追加値上げをしなければ、500円→530円になる計算)。実際にはメーカーによる追加値上げが重なることもありますので、今後の動向を注視しておきましょう。

将来の値上げは「予定」であり「確定」ではありません上記の増税スケジュールは財務省が発表している方針に基づいていますが、今後の税制改正や政治情勢によって変更される可能性もあります。最新の情報は財務省の公式サイトでご確認ください。

まとめ

エコー 値上げ10月|この記事のポイント

  • 現在のエコー(エコー・KS)は500円(税込)。2024年8月19日に紙巻きたばことして復活
  • 10月の値上げは2017年・2018年・2019年・2020年・2021年の計5回。旧3級品の軽減措置廃止とたばこ税増税が原因
  • 最大の値上げは2021年10月の+100円。葉巻と紙巻きの税率統一が理由
  • 2026年10月の増税は加熱式たばこが対象。エコー・KS(紙巻き)は現時点で対象外の見通し
  • 2027〜2029年に紙巻きも毎年1箱10円ずつ増税予定(3年で合計30円)

エコーたばこの価格は、旧3級品の軽減措置廃止をきっかけに急速に上昇しました。2024年には紙巻きとして復活したエコー・KSですが、2027年以降は増税の波が再び押し寄せる可能性があります。今後の価格動向が気になる方は、プライシーアプリで最新情報をチェックしてみてください。

最安値・価格変動をアプリで即チェック

プライシーは年間1億件以上の価格データを蓄積。たばこ関連商品の価格変動もスマートフォンで手軽に確認できます。

プライシーを無料で使ってみる

よくある質問

エコーはどこで買えますか?

エコー・KSは全国のコンビニエンスストアやたばこ販売店で購入できます。なお、たばこはAmazonや楽天などのネット通販では販売されていないため、店頭でのご購入をお願いします。

エコーの代わりに安いたばこはありますか?

現在、紙巻きたばこの中でエコー(500円)と同価格帯またはそれ以下の銘柄は限られています。「わかば・KS」(同じくJT製、500円)が近い価格帯です。加熱式たばこへの乗り換えも選択肢のひとつですが、2026年10月以降は加熱式たばこの価格も上がる見通しです。

今後エコー・KSはさらに値上がりしますか?

2026年は加熱式たばこのみが増税対象で、紙巻きのエコー・KSは現時点で対象外の見通しです。ただし、2027年4月から2029年4月にかけて、紙巻き・加熱式ともに毎年1本0.5円(1箱20本換算で10円)ずつ国のたばこ税が引き上げられる予定です。メーカーが追加値上げを実施するかは未発表ですが、税額分の値上がりは避けられない見込みです。

記事の内容は執筆時点の情報を基にしています。掲載している価格・日程・仕様等は変更になる場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。