「クリナップのキッチンやお風呂、また値上げするの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。本記事では、クリナップの最新の価格改定情報・対象商品・値上げの理由を整理するとともに、2022年からの値上げ履歴と、今後のリフォーム発注タイミングの判断基準までまとめてお伝えします。2026年5月時点の最新情報をもとに解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

結論
クリナップの直近の値上げは2025年9月から

クリナップは2025年9月1日受注分より、関連機器・洗面化粧台・ミラーキャビネット全機種を平均5%(約4〜10%)値上げしました。また2026年4月にはナフサ不足によりシステムバスの受注が一時停止(4月15日〜、4月22日に再開)、受注再開後もシステムバスの価格は前年比+10〜20%、納期は2〜4ヶ月遅延という状況が続いています。

クリナップの最新値上げ情報(2026年5月版)

2026年現在、クリナップ製品の価格は直近2年間で段階的に上昇しています。特に2026年春に起きたナフサショックはシステムバス全体に大きな影響を与えており、リフォームを検討している方は最新の状況を把握しておくことが大切です。

2025年9月の価格改定:洗面・関連機器が対象

クリナップは2025年3月3日に発表し、2025年9月1日受注分より一部商品の価格改定を実施しました。対象と改定率は以下のとおりです。

対象商品改定率実施時期
関連機器 全機種 約4〜10%(平均5%程度) 2025年9月1日受注分より
洗面化粧台用 ミラーキャビネット 全機種 約4〜10%(平均5%程度) 2025年9月1日受注分より

システムキッチン本体・システムバスルーム本体は今回の改定の対象外ですが、関連機器(食洗機・レンジフード等)は値上げ対象です。リフォームの総額が変わる可能性があるため、見積り時に確認しておきましょう。

2026年ナフサショック:システムバスが一時受注停止

2026年4月、中東情勢の悪化によるホルムズ海峡の通航制限を受け、ユニットバスの製造に欠かせない原料「ナフサ」の調達が困難になりました。これにより2026年4月15日にクリナップはシステムバス全般の受付を停止。TOTO・LIXILも同様の措置をとりました。

なぜ浴室がナフサの影響を受けるの?ユニットバスの壁パネルにはフィルムを貼り付けるための接着剤が、浴槽にはコーティング用の有機溶剤が使われています。どちらもナフサを原料とする石油化学製品のため、ナフサが届かなくなると製造工程が直接止まってしまうのです。金属・陶器が多い便器や給湯器と比べ、浴室が真っ先に受注停止になった理由はここにあります。

日付出来事クリナップの対応
2026年4月13日TOTO受注停止
2026年4月14日LIXIL納期未定化
2026年4月15日クリナップ受付停止システムバス全般の受注停止
2026年4月20日TOTO受注再開
2026年4月22日クリナップ受注再開(4/21発表)順次再開・納期遅延継続中

受注再開後も、システムバスの価格は前年比+10〜20%上昇・納期は2〜4ヶ月遅延という状況が続いています(2026年5月時点)。「受注は受け付けるが、いつ届くかは断言できない」のが現場の現状です。

2026年5月の現状:「供給問題」から「価格問題」へ主要メーカーの受注は再開しつつありますが、ナフサショックの影響は次のフェーズに入っています。断熱材・塗料・配管材などの副資材で値上げの第二波が本格化しており、例えば断熱材は最大40%、配管材(塩ビ管)は+12〜20%の値上げが始まっています。「設備本体が届くようになった」としても、周辺工事の材料費上昇が見積総額を押し上げる点に注意が必要です。

値上げ対象商品と改定率一覧

クリナップのラインアップは、大きく「キッチン」「バスルーム」「洗面化粧台」の3カテゴリに分かれています。最新の値上げ状況をカテゴリ別に整理しました。

システムキッチン

セントロ・ステディア・ラクエラなどのシステムキッチン本体は、2025年9月の改定では対象外でした。ただし、レンジフードや食洗機などキッチンに組み込む「関連機器」は4〜10%の値上げ対象です。キッチンリフォームの総工事費は、本体と関連機器の合算で決まるため、実質的な負担は増えているといえるでしょう。

注意:取付・設置費用についても過去の改定で値上げが行われています。見積書を取る際は、商品代だけでなく工事費も含めた総額で比較するようにしてください。

システムバスルーム

セレヴィア・ラクヴィアなどのシステムバスは、2026年のナフサショックの影響を最も大きく受けたカテゴリです。前年比+10〜20%の価格上昇と、2〜4ヶ月の納期遅延が続いています。「今すぐ入居したい」という新築・リフォーム案件では、代替メーカーの検討も選択肢に入れておくと良いでしょう。

洗面化粧台・ミラーキャビネット・関連機器

ティアリス・エルヴィータ・ファンシオなどの洗面化粧台に使われるミラーキャビネット全機種と関連機器が、2025年9月の改定で平均5%(約4〜10%)値上げされました。

カテゴリ主な商品最新の値上げ状況
システムキッチン本体 セントロ / ステディア / ラクエラ 2025年9月は対象外(関連機器は値上げ)
関連機器 レンジフード / 食洗機 など 2025年9月〜 平均5%値上げ
システムバスルーム セレヴィア / ラクヴィア 2026年4月〜 +10〜20%・納期遅延中
洗面化粧台 ミラーキャビネット ティアリス / エルヴィータ 他 2025年9月〜 平均5%値上げ
コンパクトキッチン HIROMA テーブル / ワゴン / チェア 等 2024年12月〜 5〜20%値上げ

なぜクリナップは値上げを繰り返すのか?

クリナップが繰り返し価格改定を実施している背景には、複数の構造的な要因があります。「企業努力だけで対応することが極めて困難な状況」とクリナップ自身が公式発表で述べているように、単なる一時的なコスト増ではありません。

原材料費・物流費の高騰

クリナップはキッチンにステンレス素材を多用するため、ステンレスの価格変動の影響を直接受けます。さらにプラスチック部品・ガラス・電子部品なども軒並み値上がりしており、製造コストが持続的に上昇しています。加えて、物流費の上昇(燃料費増・ドライバー不足)も価格に転嫁されています。

円安・中東情勢などの外部要因

2026年時点で円相場は1ドル155円前後で推移しており、輸入材・石油化学製品のコストが高止まりしています。特に2026年4月のナフサショックでは、ホルムズ海峡の通航制限によってユニットバス製造に不可欠なナフサの調達が困難になり、業界全体がサプライチェーンの脆弱性を露わにしました。

ポイント:「値上げ後、価格が下がって元に戻る」局面はなかなか訪れません。原油・人件費・円安の3要素が構造的にコストを押し上げているためです。「待てば安くなる」発想より、「補助金や割引を活用しながら早めに動く」発想が現実的です。

クリナップの値上げ履歴(2022〜2026年)

クリナップは過去数年で複数回の価格改定を行ってきました。改定のたびに対象商品と値上げ幅が異なるため、時系列で整理しておくと全体像が把握しやすくなります。

2022年9月5日(2022年5月23日発表)
システムキッチン・バスルーム・洗面化粧台・関連機器 約10%値上げ
当初3月に発表した改定内容を5月に見直し、全品種の値上げを決定。システムキッチン・システムバスルーム・洗面化粧台・関連機器類は9月5日(月)納品分より、アクセサリーパーツ・アフターサービスパーツは9月5日注文分より、取付・設置費用は9月5日見積分より約10%値上げ。
2023年6月5日(2023年2月20日発表)
システムキッチン・一般商品・関連機器 約7%値上げ
システムキッチン・一般商品・関連機器・アクセサリーパーツ・アフターサービスパーツ類が約7%値上げ。浄水器カートリッジは5〜17%、取付・設置費用は17〜40%の値上げ幅となった。
2023年9月1日
関連機器・洗面化粧台・ミラーキャビネット 平均5%値上げ
関連機器全機種、洗面化粧台用ミラーキャビネット全機種を対象に約4〜10%(平均5%)の価格改定を実施。
2024年12月21日(2024年12月5日発表)
コンパクトキッチン「HIROMA」一部商品 5〜20%値上げ
キッチンテーブル・扉面材が約10%、ワゴン収納が約20%、ダイニングテーブル天板・脚が約5%、チェアが約7%の改定。納品日が2025年4月1日以降の場合は注文時期に関わらず改定後の価格が適用された。
2025年9月1日(2025年3月3日発表)
関連機器・洗面化粧台・ミラーキャビネット 平均5%値上げ
関連機器全機種、洗面化粧台用ミラーキャビネット全機種を対象に再度の改定。原材料・物流費の高騰が続く中、前回2023年9月と同様の改定率(約4〜10%、平均5%)を適用。
2026年4月(ナフサショック)
システムバス 一時受注停止・再開後も価格上昇継続
4月15日にシステムバス全般の受注を停止(ナフサ調達困難のため)。4月21日に再開を発表し、4月22日より受注を再開した。受注再開後もシステムバス価格は前年比+10〜20%上昇、納期は2〜4ヶ月遅延という状況が続いている(2026年5月時点)。

まとめると:2022年以降、クリナップは毎年のように何らかの価格改定を実施しています。「値上げのない年」を待っていても、次の改定が来る可能性が高い状況です。補助金や早期発注の活用で、できる範囲の対策を検討しておきましょう。

値上げが続く今、クリナップはいつ発注すべき?

「値上がり前に急いで発注した方がいい?」と焦りを感じている方も多いと思います。ただし、発注を急ぐべきかどうかは状況次第です。以下の判断軸を参考にしてみてください。

今すぐ動くべきケース・待ってもよいケース

今すぐ動くべき人
  • キッチン・洗面台のリフォームを年内に予定している
  • システムバスのリフォームを急いでいる(納期に余裕がない)
  • 見積書の有効期限が迫っている
  • 補助金の申請期限が近い
  • 使用中の設備が老朽化・故障しそう
少し様子を見てもよい人
  • 入居・工事まで6ヶ月以上の余裕がある
  • システムバスにこだわりがある(タカラスタンダード等も選択肢に入れられる)
  • 補助金の予算・条件を整理中
  • 新モデル発売の予定を確認してから決めたい

発注タイミングの注意点

クリナップのシステムバスは、納品日が改定日以降になる場合は注文時期に関わらず改定後の価格が適用されることがあります。つまり「今日注文したから値上げ前の価格になる」と安心していても、欠品や納期遅延で改定後の価格になってしまうケースがあるのです。

要注意:2026年4月以降、システムバスの受注再開後も納期は2〜4ヶ月遅延しています。早期に発注しても納品が後にずれる可能性があるため、業者に「納品日がいつになるか」を書面で確認しておくことをおすすめします。

補助金活用で値上げ分を相殺する

価格上昇分を補うもっとも有効な手段が、国の住宅省エネキャンペーン等の補助金を活用することです。2026年時点で利用できる主な制度は以下のとおりです。

制度名対象工事補助上限額申請期限
先進的窓リノベ2026 窓・ガラス交換 100万円/戸 2026年12月31日(予算枠まで)
給湯省エネ2026 エコキュート / ハイブリッド給湯器 7〜17万円/台 2026年12月31日
みらいエコ住宅2026 開口部・断熱・水回り等 60〜160万円/戸 2026年12月31日

補助金は「申請を知らずに工事を始めると後から受け取れない」ケースがあります。工事前に必ず対象制度を確認し、登録事業者(補助金申請に対応している施工業者)に依頼するようにしましょう。

他社メーカーとの値上げ状況比較(2026年5月)

クリナップの値上げは業界全体の流れの一部です。他の主要メーカーとの状況を比較してみましょう。

メーカーシステムバス受注状況標準納期目安価格動向(前年比)
クリナップ 再開・納期遅延あり 4〜5ヶ月 +10〜20%(UB)/ +5〜8%(KT/洗面)
TOTO 再開・納期遅延あり 5〜6ヶ月 +10〜20%(UB)
LIXIL 再開・納期遅延あり 4〜5ヶ月 +10〜20%(UB)
タカラスタンダード 通常受注 1.5〜2ヶ月 比較的安定(ホーロー素材中心でナフサ依存低)
パナソニック 2026年5月12日再開 2〜3ヶ月 +5〜10%(UB)
ハウステック 通常受注 1.5〜2ヶ月 比較的安定

ナフサショックの直撃を受けたTOTO・LIXIL・クリナップは、受注再開後も納期・価格の面での影響が続いています。一方、ホーロー素材を中心とするタカラスタンダードはナフサ依存度が低く、通常受注を維持していました。「3ヶ月以内に入居したい」という急ぎの場合は、タカラスタンダードやハウステックも選択肢として検討してみてください。

なお、クリナップはシステムキッチン専業メーカーとしての技術力・ステンレス素材へのこだわりが強みです。「キッチンはどうしてもクリナップで」という方は、半年程度の余裕を持って発注することで、ナフサショックの影響を受けずに希望の製品を入手できる可能性が高まります。

よくある質問

2026年5月時点で、クリナップから新たな価格改定の正式発表はありません。ただし、2022年以降ほぼ毎年何らかの改定が行われており、原材料費・物流費の高止まりが続く中で追加の値上げが行われる可能性は否定できません。最新情報はクリナップ公式サイトの「新着情報」でご確認ください。

必ずしもそうとは限りません。クリナップの一部改定では「注文時期に関わらず納品日が改定日以降の場合は改定後の価格が適用される」という条件が設定されています。発注前に業者へ「いつ納品になるか」「価格の適用条件は何か」を書面で確認しておくことをおすすめします。

2026年5月時点では、クリナップのシステムバスの納期は受注停止前の通常納期より2〜4ヶ月程度遅延しています。停止期間中に積み上がった受注残の解消には3〜6ヶ月かかると見られており、2026年内は遅延が続く見通しです。急ぎの場合は業者を通じて現在の納期を確認するか、納期が短いタカラスタンダードやハウステックも比較してみてください。

クリナップの商品定価はクリナップ公式オンラインショールームまたは最新カタログで確認できます。なお、実際のリフォーム費用は定価から値引きした実勢価格で決まるため、複数のリフォーム業者から見積もりを取ることが重要です。

はい、有効です。クリナップのシステムキッチンはメーカー希望小売価格から一定の値引きが慣行として行われています。値上げによって定価が上がっても、実売価格への影響は値引き率次第で変わります。複数の業者から相見積もりを取り、値引き率・工事費・保証内容を比較検討することをおすすめします。

まとめ

この記事のポイント

  • 2025年9月より関連機器・洗面化粧台・ミラーキャビネットが平均5%値上げ済み
  • 2026年4月のナフサショックでシステムバス受注停止(4/15)→4月22日再開。現在も価格+10〜20%・納期2〜4ヶ月遅延が継続
  • 2022年以降ほぼ毎年値上げが続いており、構造的な価格上昇局面にある
  • 補助金(先進的窓リノベ・給湯省エネ・みらいエコ住宅)を活用することで値上げ分を相殺できる場合がある
  • 急ぎのシステムバスリフォームには、タカラスタンダード・ハウステックなど納期の短いメーカーの比較もおすすめ

クリナップ製品のリフォームを検討している方は、最新の価格情報と補助金の動向を確認しながら、タイミングを見極めて発注することが大切です。「待っても価格が下がる見込みは薄い」現状を踏まえ、補助金を活用しながら早めに動くことを検討してみましょう。

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