「水道料金が値上がりするって聞いたけど、さいたま市はどうなの?」という疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。埼玉県営水道の卸売価格が2026年4月から27年ぶりに値上がりし、さいたま市の水道料金にも影響が生じています。この記事では、2026年5月時点の最新情報をもとに、値上げの状況・家計への影響・節水対策をまとめます。
埼玉県の水道用水(卸売)価格が2026年4月1日から21%値上がりしました。さいたま市は上水道の約9割を県水に依存しているため、家計への影響は避けられない見通しです。
ただし、さいたま市が市として独自の水道料金値上げを発表したかどうかについては、2026年5月時点では発表されていません。むしろ物価高騰対策として、2026年4〜7月検針分の基本料金が免除されています(一般家庭で約4,700円の減額)。今後の市独自の値上げについては、さいたま市の公式情報をご確認ください。
さいたま市の水道料金は値上がりしている?【2026年5月最新】
「さいたま市 水道料金 値上げ」と検索している方の多くが気になっているのは、「自分の家の水道代が上がるかどうか」ではないでしょうか。現状をシンプルに整理します。
起きていることを順番に説明します。まず、さいたま市が市民に供給している水道水の大部分(約9割)は、埼玉県企業局が運営する「県営水道(水道用水供給事業)」から購入しています。この県水の卸売価格が2026年4月1日から値上がりしました。
さいたま市は県から水を仕入れるコストが上がったため、理論的には市民向けの水道料金も値上がりの圧力を受けます。ただし、市民が実際に支払う水道料金の決定権はさいたま市にあります。現時点(2026年5月)では、さいたま市は独自の料金改定を発表していません。
物価高騰対策で一時的に水道代が安くなっています
さいたま市は国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、2026年4月〜7月検針分の基本料金を全額免除しています。一般的な家庭(口径13mm・20mm・25mm)では、4ヶ月間で合計約4,700円の減額になります。手続きは不要で、自動的に適用されます。
なぜ値上がりするの?埼玉県営水道の27年ぶり料金改定を解説
そもそも今回の動きの発端は、埼玉県が実施した卸売価格の値上げです。なぜ27年間も据え置かれていた料金が、2026年になって改定されたのでしょうか。
卸売価格が21%アップ(61.78円→74.74円/m³)
埼玉県公式情報によると、2026年4月1日から水道用水の卸売単価が以下のとおり改定されました。
| 区分 | 改定前 | 改定後 | 改定率 |
|---|---|---|---|
| 水道用水単価(税抜) | 61.78円/m³ | 74.74円/m³ | +21.0% |
前回の料金改定は平成11年度(1999年)でした。それ以降の26年間は同じ価格を維持してきましたが、さまざまなコスト増加が積み重なり、料金改定に踏み切ることになりました。
値上げの3つの理由
埼玉県が公表している値上げの主な理由は以下の3点です。
- 施設の老朽化による更新費の増加:ダム・浄水場・送水管路など、高度経済成長期に整備された設備の多くが更新時期を迎えています
- 電気代などの動力費の高騰:電力価格の上昇により、水の浄水・送水に必要なエネルギーコストが大幅に増加しています
- 給水量の減少:人口減少や節水機器の普及により使用量が減少し、料金収入が落ち込んでいます
これらのコスト増と収入減が同時進行しており、安全な水道水の安定供給を続けるためには料金改定が必要と判断されました。今回の値上げは令和7〜10年度(2025〜2028年度)の4年間を見通した水準に設定されています。
さいたま市が県水に依存する構造
さいたま市の水道は上水道の約9割を県営水道から購入しています。つまり、県水の卸売価格が上がると、さいたま市が支払う仕入れコストも大きく増加します。県の試算では、一般的な世帯で月約176円(約7%)の水道料金増加が見込まれていますが、依存度の高いさいたま市ではより大きな影響が生じる可能性があります。
さいたま市の現在の水道料金(2026年5月時点)
次に、さいたま市の現在の水道料金体系を確認しておきましょう。自分の家の水道代を計算するときの参考にしてください。
一般用料金表(口径13mm・20mm・25mm)
2023年(令和5年)10月1日からのインボイス制度対応後のさいたま市公式の料金表は以下のとおりです(1か月・税抜)。
| 口径 | 基本料金(〜8m³) | 8〜20m³ | 20〜30m³ | 30m³超 |
|---|---|---|---|---|
| 13mm | 890円 | 175円/m³ | 220円/m³ | 310円/m³ |
| 20mm | 1,080円 | 175円/m³ | 220円/m³ | 310円/m³ |
| 25mm | 1,750円 | 175円/m³ | 220円/m³ | 310円/m³ |
使用量が多くなるほど単価が上がる「逓増料金制」を採用しています。節水に取り組むと単価の高い領域を抑えられるため、節水効果が料金に反映されやすい仕組みです。
具体的な月額料金の計算例
一般的な家庭(口径13mm・月20m³使用)を例に計算してみましょう。
| 使用水量 | 口径 | 計算式 | 月額(税込) |
|---|---|---|---|
| 20m³(標準的な家庭) | 13mm | 890円 + (20-8)×175円 = 2,990円 | 約3,289円 |
| 15m³(節水後の目安) | 13mm | 890円 + (15-8)×175円 = 2,115円 | 約2,326円 |
| 20m³ | 20mm | 1,080円 + (20-8)×175円 = 3,180円 | 約3,498円 |
| 20m³(2026年4〜7月・基本料金免除適用) | 13mm | 0円 + (20-8)×175円 = 2,100円 | 約2,310円(一時的) |
水道料金の請求は2か月ごと
さいたま市の水道料金は2か月分まとめて請求されます。2か月分の使用量を2分の1にして1か月ごとに計算し、合算した額に消費税を加えた金額が請求されます。検針票に記載の金額は2か月分の合計額です。
なお、水道料金とは別に下水道使用料もかかります。下水道使用料の基本使用料は666円/月(税抜)です。
近隣市と比べてどう?さいたま市の水道料金の位置づけ
さいたま市はまだ独自の値上げを発表していませんが、埼玉県内の他の自治体は次々と料金改定を実施・予定しています。なお、国の小売物価統計調査によると、2026年3月時点でのさいたま市の水道代(実績値)は約2,310円で、全国平均の約2,779円より約470円安い水準です。今後改定があるとしても、それほど驚く水準ではないことを念頭においておくといいかもしれません。
| 自治体 | 値上げ率(水道) | 実施時期 | 状況 |
|---|---|---|---|
| さいたま市 | — | 未発表 | 未発表 |
| 川口市 | +26.74% | 2026年4月1日 | 実施済み |
| 所沢市 | 基本料金(13mm)264円→710円(約169%増)・28年ぶり改定 | 2026年4月1日 | 実施済み |
| 秩父市 | +36.1%(予定) | 2026年 | 準備中 |
| 戸田市 | +33% | 2025年 | 実施済み |
| 本庄市 | +40% | 2025年 | 実施済み |
隣接する川口市・所沢市がともに2026年4月から大幅な値上げを実施していることからも分かるように、県水依存度の高い埼玉県内各市は軒並み料金改定に踏み切っています。さいたま市が今後これらの市と同様に料金改定を行う可能性については、公式発表を注視する必要があります。
さいたま市の最新情報は公式サイトで確認を
料金改定の情報は頻繁に更新される場合があります。最新の状況はさいたま市水道局公式サイトでご確認ください。
家計への影響は月いくら増える?
「実際にいくら増えるの?」という点が最も気になるところですよね。現時点で分かっている情報をもとに整理します。
県試算:月176円(約7%)増の根拠
埼玉県は今回の卸売価格値上げにより、一般的な世帯の水道料金は1か月あたり約176円(約7%)増加すると試算しています。これは県水の値上げ分だけを計算した数値であり、各自治体が独自の料金改定を行う場合はさらに増加する可能性があります。
さいたま市はこの県水に9割依存しているため、仮にさいたま市が独自値上げを行う場合も、この試算値が参考になります。年間換算では約2,112円(月176円×12か月)の出費増になる計算です。
当面の物価高騰対策(2026年4〜7月は基本料金免除)
一方で、さいたま市は2026年4月〜7月の検針分について、口径13mm・20mm・25mmの基本料金を全額免除しています。これにより:
- 口径13mm:890円×4か月 = 3,560円(税抜)の減額
- 口径20mm:1,080円×4か月 = 4,320円(税抜)の減額
- 一般家庭全体での減額見込み:約4,700円
県水値上げによる家計負担の増加分と、この減額措置を合わせると、2026年度の前半は実質的に家計への影響が軽減されています。手続きは不要で自動適用されますので、2026年4月以降の検針票で確認してみてください。
水道代を抑える節水の実践ポイント
値上げが続く中で家計を守るために、実際にできる節水対策を紹介します。さいたま市の料金体系は使用量が多いほど単価が上がる逓増料金制なので、使用量を少し減らすだけでも節約効果が大きくなります。
お風呂・シャワーの節水(最も効果が大きい)
東京都水道局のデータによると、シャワーを1分間流しっぱなしにすると約12Lの水が使われます。1日15分のシャワーで浴槽1杯分(180L)に相当します。シャワーの使い方を変えるだけで、月の水道使用量を大幅に削減できる可能性があります。
特に効果的なのが節水シャワーヘッドへの交換です。製品によっては従来比40〜50%の節水効果があります。ねじ込み式で工具なしで交換でき、初期費用は数千円程度です。
トイレ・洗濯・台所の節水テクニック
- トイレ:大小の使い分けを徹底するだけで、1回あたり1〜2L節水できます
- 洗濯機:まとめ洗いで1日1回にまとめると、1週間で数十リットルの節水になります
- 食器洗い:流しっぱなしをやめる。桶に水を貯めて洗うと約60%節水できます
- 歯みがき・洗顔:コップを使う。30秒の流しっぱなしで約6L消費します
水道メーターで漏水チェック
「急に水道代が高くなった」と感じたら、漏水を疑ってみましょう。家中の蛇口を全て閉めた状態で水道メーターを確認し、パイロット(指針)が動いていれば漏水の可能性があります。さいたま市の場合は水道局(電話:048-665-3220)に相談できます。
よくある質問
2026年5月時点では、さいたま市からの公式な値上げ発表はありません。ただし、埼玉県の卸売価格が21%値上がりしたことで、さいたま市の水道事業のコストも上昇しています。川口市・所沢市など県内の多くの自治体が2026年4月から値上げを実施しており、今後さいたま市も料金改定を検討する可能性があります。最新情報はさいたま市水道局の公式サイトでご確認ください。
さいたま市の物価高騰対策は2026年4月〜7月の検針分が対象です。水道の検針は地域によって奇数月・偶数月に分かれているため、請求書への反映タイミングは異なります。手続きは不要で自動的に適用されるため、4月以降の検針票や請求書で基本料金の減額を確認してみましょう。
口径13mm・月20m³使用の場合、さいたま市の水道料金は約3,289円(税込)です。国の小売物価統計調査(2026年3月時点)によると、さいたま市の水道代は月約2,310円(一般家庭実績)と、全国平均の約2,779円より約470円安い水準にあります。ただし、川口市・所沢市が2026年4月から大幅値上げを実施したため、今後の相対的な位置づけは変わる可能性があります。また、水道料金の高低だけでなく、下水道使用料を合わせたトータルコストで比較することをおすすめします。
まとめ
さいたま市 水道料金値上げ まとめ
- 埼玉県の卸売価格が2026年4月から21%値上がり(27年ぶり)。理由は施設老朽化・電気代高騰・給水量減少。
- さいたま市は県水を9割依存しているため、家計への影響は月約176円(約7%増)と試算されている。
- さいたま市独自の値上げは2026年5月時点で未発表。川口市・所沢市など近隣市は実施済み。
- 物価高騰対策として2026年4〜7月の基本料金が免除(手続き不要・約4,700円減額)。
- 節水シャワーヘッドの交換などで使用量を減らすことが、長期的な節約に効果的。
今後のさいたま市の動向は引き続き注視が必要です。プライシーでは値上げ・物価情報を随時更新していますので、ぜひアプリもご活用ください。
プライシーで物価・値上げ情報をチェック
水道料金だけでなく、食品・日用品・光熱費など、身の回りの値上げ情報をまとめてチェックできます。プライシーアプリ(iOS・Android)では商品の価格推移チャートも確認できます。
プライシーアプリを無料で使う