「JR北海道バス」と「JR北海道(鉄道)」は別会社です。この記事で扱うのは路線バスを運行するジェイ・アール北海道バス株式会社の値上げ情報です。JR北海道の鉄道運賃の改定についてはJR値上げ一覧の記事をご覧ください。
JR北海道バス(ジェイ・アール北海道バス)は、2024年・2025年と2年連続で運賃改定を実施しました。さらに2027年4月には3度目の値上げが検討されています。「いつから?」「いくら上がる?」「なぜ値上げ?」といった疑問を、この記事では新旧運賃の比較表と定期代への影響も含めてまとめました。
JR北海道バス値上げの最新情報(2025年・2027年予定)
JR北海道バス(ジェイ・アール北海道バス株式会社)は、2024年と2025年に2度の運賃改定を実施しました。対象となる路線や改定内容が異なるため、自分が乗る路線はどちらに該当するか確認してみてください。
2025年12月1日の値上げ(対キロ区間制・26路線)
2025年12月1日から、札幌圏の26路線で初乗り運賃が180円から220円に値上がりしました。これは消費税率変更や自治体との協議に基づく改定を除くと、27年ぶりの対キロ区間制改定です。
対象は「対キロ区間制運賃」が適用されるエリアで、以下の地域の路線です(札幌市内・小樽市内の均一運賃区間は対象外)。
- 札幌市(一部路線)
- 小樽市(一部路線)
- 江別市
- 北広島市
- 長沼町
- 南幌町
| 項目 | 改定前 | 改定後(2025年12月1日〜) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 初乗り運賃 | 180円 | 220円 | ▲40円(+22%) |
| 平均値上げ率 | — | — | ▲24.5% |
| 認可日 | 2025年6月26日(北海道運輸局) | ||
対キロ区間制では乗車距離が長くなるほど運賃も上がります。実際の運賃は区間によって異なりますので、JR北海道バス公式の運賃検索ツールでご確認ください。
2024年12月1日の値上げ(均一・特殊区間制)
2024年12月1日(令和6年)には、札幌市内の均一(特殊区間制)路線で運賃が改定されました。こちらは2024年6月28日に発表されたものです。
| 区分 | 改定前 | 改定後(2024年12月1日〜) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 1区(片道) | 210円(一部180円) | 240円 | ▲30〜60円 |
| 2区(片道) | 240円(一部280円) | 270円 | ▲30円前後 |
現在(2026年5月時点)の均一区間の片道運賃は、1区:240円、2区:270円です。
2027年4月の再値上げ予定
JR北海道バスを含む札幌市内の路線バス事業者5社は、2026年2月時点で2027年4月の均一運賃値上げを市に要望しています。報道によると30円増が軸とされており、協議が進んでいます(2026年5月時点では未確定)。
また、長期的には均一運賃から「対キロ運賃」への移行も検討されており、利用者によっては負担が大きく変わる可能性があります。最新情報はJR北海道バス公式サイトでご確認ください。
JR北海道バスはなぜ値上げするの?3つの理由
「毎年のように値上がりして……」と感じている方も多いのではないでしょうか。JR北海道バスが値上げを余儀なくされている理由は、大きく3つあります。
①運転手不足と人件費の上昇
バス業界全体で深刻な問題となっているのが、運転手不足です。他の業種でも賃上げが加速しており、バス会社は運転手を確保するために給与や待遇を引き上げざるを得ない状況が続いています。JR北海道バスも公式に「少子高齢化や乗務員不足などの影響で厳しい経営が続いており、必要な原資を運賃改定で確保せざるを得ないと判断した」とコメントしています。
②燃料費・物価の高騰
軽油をはじめとする燃料費は円安・エネルギー価格の上昇を受け、高止まりが続いています。バス1台を走らせるコストは以前より大幅に増加しており、運賃への転嫁は避けられない状況です。
③利用者の減少で収支が悪化
少子高齢化や人口移動により、バスの利用者数は長期的に減少しています。コロナ禍以降の回復も限定的で、乗客1人当たりのコストが増大しています。路線の廃止や減便という形で問題が顕在化しており、路線を維持するために運賃改定が必要な状況になっています。
これらの課題はJR北海道バスだけでなく、全国の路線バス事業者に共通する問題です。公共交通を守るための値上げという側面もあります。
JR北海道バス値上げで定期代はいくら上がる?
毎日バスを使って通勤・通学している方にとっては、定期代の変化が家計に直接響きますよね。2024年12月1日の均一区間改定に伴う定期代の変化をまとめました。
2024年12月改定後の定期代(均一・特殊区間制)
| 種別・区間 | 改定前(1ヶ月) | 改定後(1ヶ月) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 通勤定期 1区 | 9,070円 | 10,370円 | ▲1,300円/月 |
| 通勤定期 2区 | 10,370円 | 11,660円 | ▲1,290円/月 |
| 通学定期 1区 | 6,300円 | 7,200円 | ▲900円/月 |
| 通学定期 2区 | 7,200円 | 8,100円 | ▲900円/月 |
通勤定期の場合、1区で年間約15,600円の負担増となります。家計への影響はじわじわと大きくなりますね。対キロ区間制の路線は乗車区間によって定期代が異なりますので、公式の運賃検索ツールでご自身の区間を確認してみてください。
なお、2路線・3路線を乗り継ぐ場合の定期代も改定されています。JR北海道バス公式の改定案内によると、主なパターンは以下の通りです(特殊区間制どうしの乗り継ぎ、2024年12月1日改定後・1ヶ月の例)。
| 乗り継ぎパターン | 通勤定期(1ヶ月) | 通学定期(1ヶ月) |
|---|---|---|
| 1区+1区 | 11,660円 | 7,200円 |
| 1区+1区+1区 | 12,960円 | 7,200円 |
| 2区+1区 | 12,960円 | 8,100円 |
おでかけパス(65歳以上)の改定後料金
満65歳以上の方が利用できる「おでかけパス」も、2024年12月1日の改定で値上がりしました。
| 有効期間 | 改定前 | 改定後(現在) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 4,500円 | 6,000円 | ▲1,500円 |
| 2ヶ月 | 9,000円 | 12,000円 | ▲3,000円 |
| 3ヶ月 | 13,500円 | 18,000円 | ▲4,500円 |
| 6ヶ月 | 27,000円 | 36,000円 | ▲9,000円 |
おでかけパスは札幌市内および近郊の一般路線バスが乗り放題のパスです。都市間高速バス(高速おたる号など)は対象外ですのでご注意ください。購入には年齢確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)と顔写真が必要です。
2027年の再値上げ予定はどうなる?
2024年・2025年と2回の値上げを経た後も、さらなる改定が迫っています。
JR北海道バスを含む札幌市内の路線バス5社は、2026年2月時点で2027年4月頃からの均一運賃値上げを札幌市に要望・協議中です。現在の均一運賃(1区240円・2区270円)から30円増が軸と報じられており、1区が270円、2区が300円程度になる可能性があります(2026年5月時点では未確定)。
さらに長期的には、現在の均一運賃から「対キロ運賃(乗車距離に応じて運賃が変わる制度)」への移行も検討されています。短距離利用の方は負担が軽くなる可能性がある一方、長距離利用の方は負担増になる可能性もあり、今後の協議の行方に注目が集まっています。
2027年の値上げはまだ確定ではありません。最新情報はJR北海道バス公式サイトおよび札幌市の発表でご確認ください。
JR北海道バス値上げ後の節約術
値上がりしてもバスを使い続けなければならない……という方のために、JR北海道バスで使えるお得な方法をご紹介します。
1日乗りほーだいきっぷ(WEB版)を活用する
札幌圏内の一般路線バスが1日何度でも乗り放題になるきっぷです。観光や外出が多い日に使うと特にお得です。
| 種別 | 料金 |
|---|---|
| 大人(WEB版) | 1,000円 |
| こども(WEB版) | 500円 |
紙券は2025年11月30日に販売終了。現在はスマホからWEB版のみ購入できます。往復で初乗りを超える距離を乗る日や、複数回乗る日はこのきっぷが断然お得です。
ICカード(SAPICA)を使う
SAPICA(サピカ)をはじめとするICカードで乗車すると、現金払いと同じ運賃で支払えるうえ、ポイントが付くサービスがあります。現金を用意する手間もなく、乗降がスムーズになるメリットもあります。SAPICA定期券は複数の営業所・バスチケットセンターで購入可能です。
おでかけパス(65歳以上)を最大限に活用する
満65歳以上の方は「おでかけパス」を使うことで、1ヶ月6,000円で札幌市内・近郊の一般路線バスが乗り放題になります。片道220〜240円のバスを月に14回(往復7日分)以上利用するなら、定期券よりもおでかけパスのほうが安くなるケースもあります。外出頻度に応じて検討してみてください。
よくある質問
直近では2025年12月1日に、対キロ区間制の26路線で初乗り運賃が180円から220円に値上がりしました(平均値上げ率24.5%)。それ以前の2024年12月1日には、札幌市内の均一(特殊区間制)路線で1区が210円→240円、2区が240円→270円に改定されています。さらに2027年4月頃の再値上げも協議中です。
主な理由は3つです。①運転手不足による人件費・採用コストの上昇、②燃料費・物価の高騰、③少子高齢化による利用者数の減少です。公式には「少子高齢化や乗務員不足などの影響で厳しい経営が続いており、必要な原資を運賃改定で確保せざるを得ないと判断した」とコメントしています。
2024年12月1日の改定(特殊区間制)では、1区の通勤定期(1ヶ月)が9,070円から10,370円に(月+1,300円)、2区が10,370円から11,660円に(月+1,290円)値上がりしました。対キロ区間の定期代は路線・距離によって異なります。JR北海道バス公式の運賃検索ツールでご確認ください。
2026年5月時点では正式決定ではなく、JR北海道バスを含む札幌市内5社が市に要望・協議中の段階です。報道によると30円増が軸とされており、2027年4月をめどに実施が検討されています。確定情報はJR北海道バス公式サイトでご確認ください。
まとめ:JR北海道バスの値上げを整理する
JR北海道バス値上げ まとめ
- 2024年12月1日〜:均一(特殊区間制)1区が240円、2区が270円に値上がり
- 2025年12月1日〜:対キロ区間制26路線の初乗りが180円→220円(平均24.5%値上がり)
- 2027年4月頃:均一運賃の再値上げが協議中(30円増が軸。未確定)
- 値上げの主な理由:運転手不足・燃料費高騰・利用者減少
- 節約術:1日乗りほーだいきっぷ(大人1,000円)、おでかけパス(65歳以上・月6,000円)の活用
JR北海道バスの値上げは、路線を維持しサービスを継続するための苦渋の決断でもあります。1日乗りほーだいきっぷやおでかけパスをうまく使いながら、負担を少しでも抑えていきましょう。
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