「物価が安い都道府県ってどこ?」と気になっていませんか。東京や大阪の家賃・食費の高さに悩んでいる方、あるいは地方移住を真剣に検討している方にとって、この疑問はとても切実ですよね。この記事では、総務省の消費者物価地域差指数(2024年結果)をもとに、物価が安い都道府県のランキングと各県の生活費の特徴を詳しく解説します。

結論
2024年最新|物価が安い都道府県TOP5
  • 1 群馬県 指数 96.2
  • 2 鹿児島県 指数 96.4
  • 3 宮崎県 指数 97.0
  • 4 岐阜県 指数 97.1
  • 5 大分県 指数 97.4

全国平均=100。東京都は104.0で12年連続1位(最高)。出典:総務省小売物価統計調査(構造編)2024年結果

物価が安い都道府県ランキング一覧(2024年版)

物価の地域差を把握するうえで最も信頼できるデータが、総務省が毎年発表する「消費者物価地域差指数」です。2024年(令和6年)の結果では、群馬県が全国1位となりました。まずは上位県のランキング全体像を確認しておきましょう。

消費者物価地域差指数とは?

消費者物価地域差指数は、総務省小売物価統計調査(構造編)をもとに算出される指標で、全国平均を100とした場合に各都道府県の物価水準がどの程度高いか・低いかを示します。数値が低いほど物価が安く、高いほど物価が高い県です。

指数の見方:群馬県の96.2は「全国平均より約3.8%物価が安い」ことを意味します。東京都の104.0と比べると、約8%の差があります。月々の支出が20万円なら、東京と群馬では年間で約19万円以上の差になる計算です。

都道府県別ランキング上位と東京との比較

順位 都道府県 消費者物価地域差指数 東京(104.0)との差
1位 群馬県 96.2 約7.8pt安い
2位 鹿児島県 96.4 約7.6pt安い
3位 宮崎県 97.0 約7.0pt安い
4位 岐阜県 97.1 約6.9pt安い
5位 大分県 97.4 約6.6pt安い
6位 茨城県 97.5 約6.5pt安い
7位 栃木県 97.6 約6.4pt安い
35位 福岡県 98.0 約6.0pt安い
47位(最高) 東京都 104.0

出典:総務省小売物価統計調査(構造編)2024年結果・e-Stat

費目別で見ると傾向が変わる

「物価が安い」とひとことで言っても、食費・住居費・光熱費・交通費などの費目によって安さの傾向は異なります。総合指数で上位の県でも、住居費が特に安い県、食費が安い県など、それぞれ得意分野があります。

特に大きいのが住居費(家賃)の差です。東京23区でのワンルーム家賃が8〜10万円水準なのに対し、地方上位県では3〜4万円台が相場となっており、住居費だけで月5〜6万円の節約につながる可能性があります。

地方別の消費支出にも大きな差がある

物価指数だけでなく、実際の消費支出(生活費の合計)にも地方差があります。総務省統計局「家計調査(2022年)」によると、関東地方の月間消費支出が約25.8万円に対し、九州地方は約22.0万円と約3.8万円の差があります。年間に換算すると約45万円以上の差となり、移住の経済効果は数字以上に大きいことがわかります。

消費支出(月額)の地方比較:関東 約25.8万円 / 九州 約22.0万円 / 四国 約21.8万円 / 沖縄 約18.9万円(出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2022年」)

群馬県|物価が安い理由と生活費の特徴

1位
群馬県
消費者物価地域差指数
96.2(全国1位)
家賃相場(1LDK〜2DK)
約45,139円
平均 / 月
持ち家比率
71.1%
2023年度

群馬県の物価が安い理由

群馬県が2024年の物価最安県に選ばれた背景には、いくつかの構造的な要因があります。最も大きいのが、ベイシアやカインズ本部を持つ大型郊外型チェーン店が多く、価格競争が激しいことです。これらのスーパーやホームセンターが日常的な買い物のコストを押し下げています。

また、群馬県は農業が盛んで、野菜の地産地消が進んでいます。キャベツやほうれん草などの野菜が近隣農家から直接流通するため、食品の流通コストが低く抑えられる傾向があります。

住居費については、1LDK〜2DKの平均家賃が約45,139円(2024年調査)と、全国平均と比べて大幅に低い水準です。持ち家比率が71.1%と高いことも、住居コストの低さを示しています。東京からのアクセスも高崎線・上越新幹線で良好なため、移住先として人気が高まっています

群馬県の家賃・食費・光熱費の目安

実際の生活費のイメージとして、群馬県での一人暮らしの月額費用の目安をまとめます。食費については公式統計の月額データを確認できなかったため、傾向表現でお伝えします。

群馬県・一人暮らしの生活費目安(月額)

家賃:3.5〜4.5万円 / 食費:全国より低い傾向 / 光熱費:冬季は暖房費がかかるため若干高め / 交通費:車必須のため維持費(月2〜3万円)が加算されることが多い

群馬県は「車社会」であることは頭に入れておく必要があります。公共交通機関が少なく、自家用車なしでの生活は難しい地域も多いため、車の維持費(ガソリン代・保険・駐車場など)は別途見込んでおきましょう。

鹿児島県|農業・畜産業が支える低物価

2位
鹿児島県
消費者物価地域差指数
96.4(全国2位)
家賃相場(ワンルーム)
約39,592円
全国24位水準 / 月
特産物
黒豚・黒牛
農畜産物が豊富

鹿児島県の物価が安い理由

鹿児島県は、全国有数の農業・畜産業県として知られています。黒豚・黒牛・さつまいも・お茶など多彩な農畜産物が生産されており、地元産の食材が市場に豊富に流通することで食費が低く抑えられています。

また、生産から消費までの距離が短い「地産地消」が根付いており、流通コストの削減が物価の低下に貢献しています。大型ショッピングモールや地元スーパーの価格競争も激しく、日用品や加工食品も比較的安価で手に入ります。

鹿児島県の生活費の目安

ワンルームの家賃は約39,592円(全国24位水準)と全国平均より低く、物価安ランキング上位でも家賃はやや高めという点は注目です。これは鹿児島市という県庁所在地の都市機能が高く、ある程度の需要があるためです。

食費については、特に肉類・野菜・魚介類が安い傾向にあります。黒豚のスーパー店頭価格が本州の都市部より明らかに安いケースもあり、食に関心が高い方には嬉しい環境です。気候が温暖で暖房費が比較的少なくて済む点も、年間の光熱費を抑えるうえで有利です。

宮崎県|温暖な気候と新鮮な食材で食費を抑えられる県

3位
宮崎県
消費者物価地域差指数
97.0(全国3位)
家賃相場(ワンルーム)
約35,179円
全国最安水準 / 月
年間平均気温
約17℃
「日本のひなた」

宮崎県の物価が安い理由

宮崎県は「日本のひなた」と呼ばれる温暖な気候が特徴で、年間平均気温は約17℃、晴天日数も多い県です。この気候の恵みが食材の豊富さと安さに直結しています。宮崎牛・地鶏・マンゴー・きゅうりなど農畜産物の生産が盛んで、地元スーパーでは新鮮な食材がリーズナブルに手に入ります。

また、温暖な気候のおかげで暖房費が少なくて済むことも、年間の光熱費を抑えるうえで大きなメリットです。冬でも厚手のコートをほとんど必要としない日も多く、衣類の出費も抑えられます。

宮崎県の生活費の目安

宮崎県の特筆すべき点は、ワンルームの家賃が約35,179円と全国最安水準であることです。総合物価指数こそ3位ですが、住居費の安さは群馬・鹿児島をしのぎます。一人暮らしを始めたばかりの方や、できるだけ固定費を抑えたい方には特に魅力的な選択肢です。

食費・住居費・光熱費のトリプルメリットがある宮崎県は、生活コスト全体を最小化したい方にとって最有力候補の一つといえます。ただし、鹿児島県と同様に地方都市ならではの「車社会」であり、自動車の維持費は必要です。

岐阜県|全国4位の穴場!中部地方で物価が安い県

4位
岐阜県
消費者物価地域差指数
97.1(全国4位)

岐阜県は全国4位の物価安県でありながら、競合記事でもあまり取り上げられない"穴場"の存在です。飛騨・美濃の豊かな自然に囲まれ、奥飛騨温泉郷・白川郷などの観光地でも有名ですが、地元民にとっては農業生産が盛んで食材コストが低い生活圏です。

中部地方に位置し、名古屋市(愛知県)への通勤・通学圏内でもある点が大きな特徴です。岐阜市〜名古屋間はJR東海道線・名鉄で約20〜30分のアクセスで、名古屋圏の就業機会を活かしながら物価の安い岐阜県に暮らすという選択肢が現実的に存在します。中京圏で働くことを検討している方には特に注目してほしい県です。

岐阜県のポイント:中部地方で物価全国4位。名古屋へのアクセスが良く「名古屋で働いて岐阜に住む」という通勤移住も現実的。飛騨牛・鮎などの地元食材も安く手に入りやすいです。

大分県・福岡県|九州で物価が安い県

大分県の特徴と生活費

5位
大分県
消費者物価地域差指数
97.4(全国5位)
家賃相場(ワンルーム)
約37,834円
全国40位水準 / 月
温泉源泉数
4,000本以上
源泉数・湧出量日本一

大分県は温泉地として有名なだけでなく、物価が安い県としても上位にランクインしています。ワンルームの家賃は約37,834円(全国40位水準)と、九州の中でも特に安い水準です。豊後牛・関サバ・関アジなど上質な食材が地元価格で手に入ることも魅力で、食へのこだわりがある方に人気の移住先です。

別府・由布院などの温泉地は観光需要があるため宿泊施設の物価は高めですが、大分市など生活拠点となるエリアでは物価の安さを日常的に実感できます。自然環境が豊かで、アウトドアを楽しみながら生活コストを抑えたい方には非常におすすめです。

福岡県の特徴と生活費(都市利便性も高い)

35位
福岡県
消費者物価地域差指数
98.0(全国35位)
家賃相場(ワンルーム)
約41,378円
全国16位水準 / 月
都市規模
政令指定都市
九州最大の都市

福岡県は物価ランキングでは35位と上位ではありませんが、それでも全国平均より2ポイント低い98.0です。そして何より大きいのが「都市利便性の高さ」と「物価の安さ」が両立している点です。九州最大の政令指定都市・福岡市には、地下鉄・バスなどの公共交通網が整備されており、車がなくても生活しやすい環境です。

「大都市の利便性を享受しながら、東京・大阪より安く暮らしたい」という方にとって、福岡県は非常にバランスのよい選択肢です。グルメも豊富で、博多ラーメン・もつ鍋・海鮮類も東京より安価に楽しめます。

賃金も高くて物価が安い「コスパ最強」の県はどこ?

物価が安くても、賃金水準が極端に低ければ生活の豊かさは実現しません。本当の意味でコスパが高い県を判断するには、「物価の安さ」と「賃金水準」を合わせて見ることが重要です。

注目したいのが茨城県と栃木県です。令和5年のデータでは、両県とも賃金上位13位以内かつ物価安上位13位以内に両方ランクインしていることが確認されています(Financial Field調べ)。2024年の物価指数でも茨城県6位(97.5)・栃木県7位(97.6)と上位をキープしています。

コスパ最強候補
茨城県
物価指数:97.5(全国6位)
賃金水準:全国上位13位以内
東京へのアクセス:TX・常磐線で好立地
コスパ最強候補
栃木県
物価指数:97.6(全国7位)
賃金水準:全国上位13位以内
東京へのアクセス:新幹線・在来線で便利

両県ともに関東地方に位置しており、東京への通勤・通学圏内という立地の良さも大きな強みです。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」では全国平均賃金が33万400円、東京都が40万3,700円となっており、両者の差は顕著ですが、茨城・栃木は「地方の物価の安さ」と「首都圏の賃金水準」を同時に享受できるという点で他県とは一線を画します。

注意:茨城県・栃木県の賃金×物価のコスパ分析については、令和5年(2023年)のデータで両方ランクインが確認されています。2024年版の詳細な組み合わせ分析は今後の調査課題です。

物価が安い県に移住する際の注意点

物価が安い県への移住を検討する際には、メリットばかりに目を向けず、いくつかの点を事前に確認しておくことが大切です。移住後に「思っていたより生活費がかかる」と後悔しないよう、現実的な視点も持っておきましょう。

  • 1
    交通費・車の維持費が増える可能性地方の物価安県の多くは「車社会」です。公共交通機関が少なく、日常の買い物・通勤・通院に自家用車が必要なケースがほとんどです。車の購入費・ガソリン代・自動車保険・車検費用などを合算すると、月2〜3万円以上の維持費がかかることを見込んでおきましょう。都市部では不要だった交通費が地方では増加する逆転現象も起こりえます。
  • 2
    収入(賃金水準)も必ず確認する消費者物価地域差指数で物価が安くても、その地域の賃金水準が低ければ実質的な生活水準は変わらないケースがあります。転職・転居を同時に考えている方は、移住先の求人賃金や産業構造も必ず調べておきましょう。前述の茨城県・栃木県のように「物価も安く賃金も高め」の県を選ぶのが理想的です。
  • 3
    実際の生活費は個人差が大きい消費者物価地域差指数はあくまでも「平均的な消費パターン」を前提にした指標です。外食頻度・趣味・子育て有無・ライフスタイルによって、実際の生活費は大きく変わります。移住前に現地での試験的な滞在(お試し移住)や、実際に住んでいる方のリアルな声を集めることを強くおすすめします。

よくある質問

日本で一番物価が安い県はどこですか?

総務省の消費者物価地域差指数(2024年)によると、日本で最も物価が安い都道府県は群馬県(指数96.2)です。2位は鹿児島県(96.4)、3位は宮崎県(97.0)と続きます。なお、最も物価が高いのは東京都(104.0)で、12年連続のトップとなっています。

物価が安い県と高い県の差はどのくらいありますか?

最も物価が安い群馬県(96.2)と最も高い東京都(104.0)の差は約7.8ポイントで、約8%の物価差があります。月々の生活費が20万円の場合、年間で約19万円以上の差になる計算です。住居費の差はさらに大きく、東京都内と地方上位県では家賃だけで月5〜6万円の開きがあることも珍しくありません。

物価が安い県は住みやすいですか?

物価の安さはメリットですが、住みやすさは生活スタイルによって異なります。物価上位県の多くは「車社会」で公共交通機関が少ないため、移動の自由度は都市部より制限されます。一方で、自然環境が豊か・食材が新鮮・地域のつながりが強いなど、都市では得られない豊かさもあります。移住前にお試し移住を活用したり、現地の方の声を聞いたりして、自分のライフスタイルに合うかどうかを確認することをおすすめします。

まとめ

物価が安い都道府県|ポイントのまとめ

  • 2024年の物価最安県は群馬県(96.2)、次いで鹿児島県(96.4)・宮崎県(97.0)・岐阜県(97.1)・大分県(97.4)
  • 東京都との差は約8%。月20万円の生活費なら年間19万円以上の節約効果が見込める
  • 家賃最安は宮崎県のワンルーム約35,179円。住居費の節約を重視するなら宮崎・大分が特におすすめ
  • 賃金水準も考慮するなら茨城県・栃木県が「コスパ最強」候補。首都圏アクセスも良好
  • 移住前に車の維持費・賃金水準・実際の生活コストも必ず確認しよう

物価が安い県への移住や生活費の節約を考えるとき、まずはデータをしっかり把握することが大切です。日用品・家電・食品など、日々の買い物の価格変動をチェックできるプライシーも活用しながら、賢い生活設計に役立てていただければと思います。

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