「関西電力と大阪ガス、結局どっちが安いの?」——関西エリアでよくある疑問ですよね。電気だけ、ガスだけ、そしてセット契約で、それぞれ結論が変わる点が悩みどころです。この記事では、2026年5月時点の公式料金をもとに3パターンを徹底比較し、タイプ別の最適な選択肢をわかりやすくお伝えします。
※ 上記は2026年5月時点の基準単位料金による試算。燃料費調整額・再エネ賦課金は含まず。実際の請求額とは異なる場合があります。
関西電力と大阪ガス、比較のポイントをおさえよう
まず、両社の比較で押さえておきたい基本を整理します。関西電力と大阪ガスは、どちらも電気とガスを供給できる関西エリアの代表的なエネルギー会社です。
| 比較項目 | 関西電力 | 大阪ガス |
|---|---|---|
| 主な電気プラン | なっトクでんき(ガスとセット必須) 従量電灯A(規制料金) withポイントでんき |
ベースプランA ベースプランA-G(ガスとセット) ファミリー応援プラン |
| 主なガスプラン | なっトクプラン(電気とセット) | 一般料金 まとめトク料金(電気とセット) もっとまとめトク料金(電気+ネット) |
| セットプランの名称 | なっトクパック | GAS得プラン まとめトク料金 |
| ポイントプログラム | はぴeポイント | ガスポイント |
| 供給エリア(電気) | 関西エリア(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山) | 関西電力供給エリアと同様 |
比較の前提について
この記事で使用する料金は「基準単位料金(税込)」です。毎月変動する燃料費調整額や再エネ賦課金は含んでいません。実際の請求額はこれらを加算した金額になりますので、目安としてご活用ください。
電気料金を比較|電気だけなら大阪ガスが有利なことが多い
電気だけを比べる場合、大阪ガスのベースプランAが関西電力の従量電灯Aよりも安くなります。電気のみ契約なら関西電力のなっトクでんきはガスとのセットが条件のため使えません。スタンダードプラン同士の比較で見てみましょう。
電気料金プランの比較表
| 区分 | 関西電力 従量電灯A |
大阪ガス ベースプランA |
|---|---|---|
| 最低料金(15kWhまで) | 522.58円 | 466.57円 |
| 15kWh超〜120kWhまで | 20.21円/kWh | 20.21円/kWh |
| 120kWh超〜(第3段階上限) | 25.61円/kWh(〜300kWh) | 25.20円/kWh(〜350kWh) |
| 第3段階超過分 | 28.59円/kWh(300kWh超) | 28.01円/kWh(350kWh超) |
| 燃料費調整上限 | あり(規制料金) | なし(自由料金) |
出典:大阪ガス ベースプランA料金表、関西電力公式料金表(2026年5月時点)
規制料金と自由料金の違いに注意
関西電力の従量電灯Aは「規制料金」で燃料費調整額に上限があります。大阪ガスのベースプランAは「自由料金」で上限なし。燃料価格が高騰した局面では、自由料金プランの実質負担が高くなる可能性があります。
使用量別シミュレーション
年間 約816円の差
年間 約1,308円の差
年間 約3,732円の差
電気単体で比較した場合、大阪ガスのベースプランAが全体的にやや安い傾向にあります。ただし月68〜311円と差額は限定的です。電気だけを切り替えるためにわざわざ乗り換えるほどの差ではないかもしれません。
もし関西電力でガスも使っているなら
関西電力のガス「なっトクプラン」を契約中なら、「なっトクでんき」に切り替えることで電気料金を安くできます(最低料金が377.40円と従量電灯Aより大幅に低い)。電気とガスのセット契約はこの後で詳しく解説します。
ガス料金を比較|ガスだけなら関西電力(なっトクプラン)が有利
ガス料金の比較では、関西電力の「なっトクプラン」が大阪ガスの「一般料金」よりも基本料金・従量料金ともに安く設定されています。大阪ガスのユーザーにとって、ガスだけを乗り換えるメリットがある組み合わせです。
ガス料金プランの比較表(大阪ガスエリア)
| 使用量帯 | 大阪ガス 一般料金 | 関西電力 なっトクプラン | ||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金/月 | 従量料金/m³ | 基本料金/月 | 従量料金/m³ | |
| 1〜20m³ | 759.00円 | 174.81円 | 735.13円 | 154.00円 |
| 20〜50m³ | 1,364.81円 | 144.52円 | 1,223.46円 | 129.65円 |
| 50〜100m³ | 1,635.74円 | 139.10円 | 1,227.82円 | 129.52円 |
出典:関電ガスなっトクプラン料金表(関西電力・大阪ガス公式料金から引用、2026年5月時点)
使用量別シミュレーション
年間 約4,032円の差
年間 約7,044円の差
年間 約10,608円の差
ガス単体で比べると、関西電力のなっトクプランが全体的に割安です。特に4人家族で月50m³使用する場合、年間1万円以上の差になる計算です(基準単位料金ベース)。
なっトクプランの注意点
関西電力なっトクプランは「大阪ガスエリア」で契約できる関電ガスのプランです。なお、燃料価格が急騰した場合、原料費調整額が大阪ガスより高くなり、結果的に大阪ガスのほうが安くなるケースもあります。契約前に最新の原料費調整単価も確認しておきましょう。
電気とガスをまとめるならどちらがお得?
電気とガスを1社にまとめる場合、関西電力の「なっトクパック」が大阪ガスの「まとめトク」より全体的にお得になるケースが多いです。年間5,000〜8,000円程度の差が出る計算です。
関西電力「なっトクパック」の特徴
- 電気:なっトクでんき + ガス:なっトクプランのセット
- 電気の最低料金が377.40円/月(従量電灯Aの522.58円より約145円安い)
- 電気の第2・第3段階の単価も割安に設定
- 追加のインターネット契約不要
- インターネットは別途自分で選べる
大阪ガス「GAS得プラン まとめトク料金」の特徴
大阪ガスの電気とガスをセットにする場合、電気プランは「ベースプランA-G」(ガスとセット専用)になります。ガスとのセット専用設計で、単体の「ベースプランA」とは別プランです。料金体系はほぼ同等です。
- 電気:ベースプランA-G(ガスセット専用)+ ガス:まとめトク料金のセット(インターネット不要)
- 大阪ガスの一般料金より基本料金・従量料金がやや割引
- 電気とインターネット(さすガねっと)も加えるともっとまとめトク料金に昇格し、ガスがさらに割安になる
- 大阪ガスアプリで電気・ガスをまとめて管理できる
セット料金シミュレーション(世帯別)
年間 約5,904円の差
年間 約5,592円の差
年間 約9,012円の差
※ 上記は基準単位料金(税込)による試算です。燃料費調整額・再エネ賦課金は含みません。
電気とガスをまとめるメリット・デメリット
- セット割引が適用されて料金が下がる
- 請求書が1社にまとまり家計管理が楽
- ポイントがまとめて貯まる
- 申し込みや問い合わせが1窓口で完結
- 一方の料金が上がると両方に影響が出る
- 解約・乗り換えが1社でなく2ステップ必要になることも
- 供給エリアの制限がある場合がある
- LPガスはセット割の対象外が多い
光熱費を最大まで下げたいなら「別々契約」も選択肢
電気は大阪ガス(単独で安い)、ガスは関西電力なっトクプランを別々に契約する方法もあります。手間はかかりますが、各社の最安プランを組み合わせることでさらにコストを下げられる場合があります。
ポイント・サービスの比較
料金だけでなく、ポイントプログラムや付帯サービスも選択の判断材料になります。
| サービス | 関西電力 | 大阪ガス |
|---|---|---|
| ポイント名 | はぴeポイント | ガスポイント |
| ポイント還元率 | 電気代に応じて付与(withポイントでんきなら3.5%還元) | ガス使用量に応じて付与 |
| ポイント活用先 | Tポイント・Pontaポイント等へ交換可能 | ガス料金充当・商品交換等 |
| アプリ | はぴeスマート(使用量確認・節電サポート) | Daigasアプリ(電気・ガス一括管理) |
| 駆けつけサービス | はぴeプラスメンバー向けに提供 | ガス機器サポート・点検サービスが充実 |
| インターネット | —(別途選択) | さすガねっと(光回線) |
| 解約金 | なし | なし |
ポイント面では、withポイントでんきの3.5%還元は魅力的ですが、ポイント付与が年度末に一括で行われる点に注意が必要です。一方の大阪ガスのガスポイントはガス使用量に紐づくため、ガスを多く使う家庭にはメリットがあります。
インターネット回線も大阪ガスでまとめて管理したい場合は、「もっとまとめトク料金」が適用され、ガス料金がさらに割引になります。自宅のインターネット契約の見直しも含めて検討してみましょう。
【あなたはどっち?】タイプ別おすすめ診断
「結局どちらを選べばいいの?」という方のために、状況別のおすすめフローをご紹介します。
関西電力が向いている人
- 電気とガスをまとめてシンプルに管理したい
- ガス料金を今よりも下げたい(大阪ガスからの乗り換え)
- TポイントやPontaでポイントを活用したい
- 光熱費の総額を下げることを最優先したい
- インターネットは自分で自由に選びたい
- 電気代だけを安くしたい(ガスはそのまま)
- 大阪ガスのガス機器サポート・点検を活用したい
- 電気・ガス・インターネットを一括管理したい
- ガスポイントを活用している
- Daigasアプリで一元管理したい
まとめ:どちらを選ぶか迷ったら
- 電気・ガスをまとめるなら → 関西電力 なっトクパックが年間5,000〜10,000円お得になりやすい
- 電気だけを比べると → 大阪ガス ベースプランAがやや割安(月数十〜数百円の差)
- ガスだけを比べると → 関西電力 なっトクプランが大阪ガス一般料金より割安
- インターネットもまとめるなら → 大阪ガス もっとまとめトクでガスがさらに割引になるので検討の余地あり
- どちらも解約金はなし。まず無料シミュレーションで自分の使用量に合った試算をしてみましょう
よくある質問
関西電力のなっトクパック・なっトクプラン、大阪ガスのGAS得プランいずれも解約金はかかりません。縛りなしで自由に切り替えられます。ただし関西電力のwithポイントでんきは年度途中の解約でポイントが付与されない場合があります。
一般的に申し込みから切り替え完了まで1〜2ヶ月程度かかります。電気は申し込み翌月または翌々月の検針日以降から新料金が適用されます。ガスの場合も同様で、工事不要のため工事日程を調整する必要はありません。
基本的には賃貸でも切り替え可能ですが、マンションによってはガスの供給方式(都市ガス・プロパンガス)や一括受電方式の違いにより、切り替えできない場合があります。事前に管理会社や大家さんに確認しておきましょう。プロパンガスを使用している場合は、都市ガス向けの関電ガス・大阪ガスプランには切り替えできません。
新電力・新ガス会社への切り替えで電気やガスが止まることはありません。送配電・供給インフラは変わらず、切り替えは料金プランの変更のみです。停電やガス供給のトラブル時の対応も従来通りです。
はい、「もっとまとめトク料金」の適用には大阪ガスの電気とインターネット(さすガねっとなど)の両方の契約が必要です。電気のみとのセットなら「まとめトク料金」が適用されます。インターネットを既に大阪ガスで契約しているか、これから一緒に乗り換える方に向いています。
