軍艦島(端島)への上陸ツアーは、現在5社のみが許可を受けて運航しています。料金・上陸率・船の設備・ガイドの内容がそれぞれ異なるため、「どこで予約すればいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、5社を料金・上陸率・所要時間・特徴の4軸で徹底比較し、あなたの目的別におすすめのツアー会社を解説します。
軍艦島ツアー5社の料金・上陸率・特徴を比較
軍艦島への上陸クルーズを実施しているのは、現在5社のみです。出発場所・船の規模・料金・所要時間・ガイドの内容がそれぞれ異なるため、旅のスタイルに合わせて選ぶことが重要です。まずは全社を一覧で確認してみましょう。
| 会社名 | 料金(大人/上陸) | 所要時間 | 出発場所 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 軍艦島コンシェルジュ | 別途公式確認 +市施設使用料650円 |
約3時間〜 | 長崎港(常盤桟橋) | 上陸率公称94.7%、デジタルミュージアム付き |
| やまさ海運 | 4,500円〜 +市施設使用料650円 |
約2時間半 | 長崎港(常盤桟橋) | 大型船220人超、老舗(1997年〜)、団体対応◎ |
| 高島海上交通 | 3,600円〜 (高島上陸込み) |
約3時間 | 長崎港 | 5社最安値、高島(炭鉱資料館)にも立ち寄り |
| シーマン商会 | 3,900円 +市施設使用料 |
約2時間30分 | 長崎港(常盤桟橋) | 元島民ガイド、上陸記念品あり、1日2便 |
| 第七ゑびす丸 | 5,250円〜/人 (5〜7名の場合) |
約1時間30分 | 野母崎(長崎市南部) | 最短ルート、元島民ガイド、少人数制 |
※ 料金は2026年5月時点の情報をもとにしています。長崎市の施設使用料(大人・高校生:650円、中学・小学生:320円)が別途かかる場合があります。最新の料金は各社の公式サイトでご確認ください。
各ツアー会社の詳細レビュー|向いている人・向いていない人
比較表だけでは見えてこない「どんな人に向いているか」をセクションごとに掘り下げます。はじめて軍艦島を訪れる方は、ここで各社の特色をつかんでから選んでみてください。
① 軍艦島コンシェルジュ — 上陸率と充実コンテンツを両立
軍艦島コンシェルジュの最大の強みは、公称94.7%という高い上陸率です。天候が多少悪い日でも上陸できるよう、安全確認の判断に力を入れていることが背景にあります。ツアー前後には「軍艦島デジタルミュージアム」を見学できる点も他社にはない特徴で、島の歴史や当時の暮らしを映像・音声でリアルに体験できます。
- 上陸率を最優先にしたい
- デジタルミュージアムで深く学びたい
- 天候が不安定な時期に訪れる
- 料金は公式サイトで要確認
- 人気が高く早めの予約が必要
- 所要時間が長め(半日程度)
② やまさ海運 — 老舗の安心感と大型船の快適さ
1997年から運航を続けるやまさ海運は、軍艦島ツアーの草分け的存在です。総上陸者数154万人のうち約40%、59万人を案内してきた実績があります。220人以上が乗れる大型船は安定感があり、船酔いが心配な方にも適しています。全席に屋根があるため、夏の日差しや急な雨にも対応できるのも安心です。
- 船酔いが心配で安定した乗り心地を求める
- 家族連れや団体旅行
- 老舗ならではの安心感を重視
- 大型船のため少人数感は薄め
- 料金はやや高め(別途施設使用料650円)
③ 高島海上交通 — 最安値+高島セットで2島周れる
大人3,600円は5社のなかで最安値です。さらに高島(炭鉱資料館がある島)にも立ち寄るコースが基本となっており、「軍艦島だけでなく炭鉱の歴史をもっと深く知りたい」方にも向いています。スタイリッシュなデザインの船「ブラックダイヤモンド」での航行を楽しめるのも特徴のひとつです。
- 料金を抑えたい
- 高島も一緒に観光したい
- 炭鉱の歴史を深く知りたい
- 高島に立ち寄る分、所要時間が長め
- 軍艦島だけの滞在時間は短くなる場合あり
④ シーマン商会 — 元島民ガイドと記念品が魅力
シーマン商会の特徴は、NPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」の理事長である元島民の方がガイドを務める点です。上陸できない場合は高島へのコース変更で対応してくれます。石炭のプレゼントや上陸証明書など記念品も充実しており、旅の思い出として残るものを求める方に喜ばれています。午前・午後の2便から選べるスケジュールの柔軟さも使いやすい点です。
- 元島民から生の話を聞きたい
- 記念品や証明書がほしい
- アットホームな雰囲気が好き
- 船の規模は中程度
- 料金は別途施設使用料がかかる
⑤ 第七ゑびす丸 — 野母崎発の少人数クルーズ
野母崎(長崎市南部)を出発する唯一の会社で、軍艦島までわずか約10分という最短ルートが魅力です。1〜4名で1隻24,000円、5〜7名なら1人5,250円という料金体系で、人数が集まるほどお得になります。元島民ガイドが同乗し、少人数ならではの気軽な質疑応答が可能です。ただし発着地が他社と異なる(野母崎)ため、長崎市中心部から行く場合は移動時間も考慮が必要です。
- 少人数・グループで予約したい
- 元島民に直接質問しながら楽しみたい
- 所要時間を短く抑えたい
- 野母崎までのアクセスが必要
- 少人数だと1人あたり割高になる場合も
- 小型船のため波の影響を受けやすい
ツアー会社の選び方|失敗しない4つのポイント
ツアー会社を選ぶときには、料金だけで決めてしまうと後悔することがあります。上陸率・船の設備・ガイドの質・出発時間帯など、自分の優先事項を整理してから選ぶのがコツです。
最安は高島海上交通の3,600円。別途、長崎市の施設使用料(大人・高校生650円)がかかります。
軍艦島コンシェルジュが公称94.7%でトップ。全社の平均は約60%(2021年以降)。
大型船で安定しているのはやまさ海運。小型船(第七ゑびす丸)は波の影響を受けやすい。
元島民ガイドはシーマン商会・第七ゑびす丸。歴史を深く知りたいならコンシェルジュのミュージアムも◎。
午前・午後、どちらのツアーを選ぶべき?
ツアー会社の選択と同じくらい重要なのが「時間帯」の選択です。午前と午後では上陸率に約20%の差があると言われており、軍艦島への上陸が目的なら午前便が有利です。
- 海が比較的穏やかで欠航リスク低め
- 光が順光で写真が撮りやすい
- 観光スケジュールを午後に確保できる
- 午前中に長崎市内の観光を楽しめる
- 夕方の光で廃墟の陰影が映える
- 混雑しにくい場合もある
初めて行く方は午前便がおすすめです。上陸率が高いだけでなく、もし欠航になった場合も午後に代替手段を検討する余裕ができます。日程に余裕がない旅行は特に午前便を選びましょう。
上陸できない場合の原因を知っておこう
軍艦島の上陸可否は天候・波・視界によって決まります。長崎市の許可条件が2021年4月以降厳しくなり、全社の平均上陸率は約60%(複数上位記事の情報を総合)という状況です。月別では5月・10月・11月が上陸しやすいとされています。梅雨・台風シーズンや冬の北西の強風時期は上陸率が下がる傾向があります。
軍艦島ツアーの注意点と当日の持ち物チェックリスト
軍艦島は廃墟の島であり、特殊な安全ルールがあります。初めて参加する方がよく見落としがちな注意点をまとめました。
上陸時に守るべきルール
- ツアー参加には誓約書の提出が必要(全社共通)
- 上陸エリアはガイドルートのみ。立入禁止区域への進入は厳禁
- 島内にはトイレがありません。乗船前に必ず済ませましょう
- 小さなお子様や足腰に不安がある方は、参加前に各社へご確認ください
- 悪天候の場合は上陸中止または欠航の可能性あり(キャンセルポリシーは各社確認要)
当日の服装・持ち物チェックリスト
- 歩きやすいスニーカー(島内は石畳・段差あり。ヒールはNG)
- 帽子・日焼け止め(島内に日陰が少ない)
- 薄手の長袖・羽織物(航行中の海風・夏の紫外線対策)
- カメラ・スマートフォン(充電済み)
- 酔い止め薬(心配な方は乗船前に服用を)
- 飲料水・軽食(島内・船内での販売は基本なし)
- 雨具(折りたたみ傘またはレインコート)
よくある質問
目的によって異なります。上陸率を最優先にするなら軍艦島コンシェルジュ、料金を抑えたいなら高島海上交通、船酔いが心配ならやまさ海運がおすすめです。元島民から話を聞きたい方はシーマン商会や第七ゑびす丸が向いています。
2021年4月以降、長崎市の基準が厳格化され、全社の平均上陸率は約60%程度とされています。軍艦島コンシェルジュは公称94.7%と高い水準を維持しています。上陸率が高い時期は5月・10月・11月です。どの会社を選んでも上陸の可否は最終的に天候次第のため、日程に余裕を持つことをおすすめします。
各社の料金には基本的に乗船料が含まれますが、長崎市の施設使用料(大人・高校生650円、中学・小学生320円)が別途かかる場合があります。料金体系は各社で異なるため、予約前に公式サイトで必ず確認してください。コンシェルジュではデジタルミュージアムの見学が含まれるプランもあります。
小雨程度なら催行されることが多いですが、強風や波の高さによって上陸中止・欠航となる場合があります。各社それぞれキャンセルポリシーが異なるため、予約時に確認しておきましょう。シーマン商会では上陸できない場合に高島上陸コースへ変更する対応もあります。
ゴールデンウィーク・お盆・秋の連休期間は特に人気が高く、1〜2ヶ月前には満席になるケースもあります。特定の日に確実に参加したい場合は、できるだけ早めに予約することをおすすめします。各社の公式サイトまたは旅行予約サービスから予約できます。
まとめ
軍艦島ツアー会社の選び方ポイント
- ✓上陸率最優先なら「軍艦島コンシェルジュ」(公称94.7%+デジタルミュージアム)
- ✓とにかく安く行くなら「高島海上交通」(大人3,600円〜、高島上陸込み)
- ✓船酔いが不安・団体なら「やまさ海運」(大型船220人超、老舗の安心感)
- ✓元島民ガイドを楽しみたいなら「シーマン商会」または「第七ゑびす丸」
- ✓午前便が上陸率高め(約80% vs 午後約60%)。初めての方は午前便がおすすめ
- ✓5月・10月・11月は年間で最も上陸しやすい時期
軍艦島は「見られる状態」が続く限り訪れる価値がある世界遺産です。「どうせ行くなら上陸したい」という気持ちは誰しも同じですよね。ぜひ今回の比較を参考に、あなたのスケジュールや目的にぴったりのツアー会社を選んでみてください。
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